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三船「櫻井… なんで…」
A「神部先生に便乗して、
一緒に来たんです」
三船「そうじゃなくて…
何で母さんの事っ…」
A「先輩と付き合えたのに…
携帯持ってないから
連絡先交換できないし…
なら、先輩を支える為に
お母さんを支えようと…」
三船「…そうか」
A「あっ… 迷惑ですか…？」
三船「…いや、ありがとな」
櫻井の頭にポンと頭を置いて
病室の中に入ったら…
三船母「…」
母さんがリンゴを取ろうとしていたから
俺はリンゴを取り…
三船「剥いてやるよ、
今時これくらいできねぇとな…」
座ってナイフを手に取ったら…
…ポタッ
俺は何かの思いが沸き上がってきて…
涙がこぼれ手に落ちた…
三船「もうっ…
離れんじゃねぇぞっ…」
俺は母さんの顔を見て…
三船「これからはっ…
ずっと一緒だよっ…」
そしたら…
三船母「…フフッ」
母さんは笑ってくれた…
俺は母さんの手を握り…
三船「母さん…」
初めて『母さん』と呼んだ…
母さんが口を動かして…
何かを伝えようとしてきた…
三船「ん？」
三船母「か… の… じょ…？」
三船「あぁ… まぁね…」
そしたら母さんは満面の笑みを浮かべて
俺の手を握り返してくれた
それはまるで…
『大切にしなさい』と言われているようだった…
三船「…フッ」
櫻井にも…
礼を言わないといけないな…
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作者名：nanami | 作成日時：2021年12月18日 20時
