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小林「鈴木君…」
大地は小林君からもらったブレザーを脱いで…
小林君の羽織らせた…
大地「そっちの新しいのと交換だ…
これお前のじいちゃんの形見なんだろう？
逃げずにこれを着ろ…」
小林「でもっ、僕なんか…」
大地「祭りの神輿は、
軽い方が動きやすくて勢いがつく、
なぁみんな、そうだろう？」
A「その考え新しいね！」
豹塚「せやな、そういう考え方もあるわな！」
鰐川「あぁ、上が頼りなきゃ
下がまとまって力出すしな！」
羽生「まぁ、俺らの意見も通りやすいか！」
像林「パォ〜ン！」
小林「みんなっ…」
内山「よ〜し、これからは小林浩二で、
海王を盛り立てろ！！」
在校生「「「オォー！！！」」」
これでまとまったと思いきや…
小林「待ってくれ！！！
みんなっ、待ってくれ…」
豹塚「なんや？
決まった限りはつべこべゆうなて」
小林「僕は… そんな人間じゃないんだ！
本当に弱虫で… ダメな人間なんだ！
嫉妬の塊で… 偽物コアラの事件だって、
本当は僕がっ！」
大地「いいよ小林、そんな事」
小林「鈴木君…」
大地「お前は自分が弱いって認めてる、
自分がダメな奴だって、皆の前でさらけ出せる…
そんな奴なかなかいない…
カッコつけて上っ面ばっかりな奴より…
みんなお前のそばにいてっと安心すんだよ…」
小林「グスッ…」
大地「これが夢だったんだろうこれが…
ママも喜ぶぞ…」
小林「うん！ グスッ…」
小林君…
羽生「いい加減シャンとしろ！」
像林「パォ〜ン！」
羽生「先輩たちが卒業できねぇぞ！」
卒業生「「「フフッ」」」
小林「すずきくん… グスッ…」
大地は小林君の背中を押し…
前に出された小林君は…
小林「ズッ… 小林浩二だっ…
これからはっ… 僕が海王を仕切る！
お前らっ… つべこべ言わないで、ついてこい！！！」
「「「オォー！！！！」」」
あっという間に小林君は囲まれ…
「「「小林！ 小林！…」」」
ガヤガヤ！…
お祭り騒ぎになった…
そんな中…
静かに部屋から出た三船先輩の背中を見つけ…
不意に何かしたいと思った…
大地「…行って来いよ」
A「えっ？」
大地「こっちは大丈夫だからさ」
A「…ありがとう」
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作者名：nanami | 作成日時：2021年12月18日 20時
