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三船先輩と神部先生と一緒に病院に行き…
私まで一緒に入る訳にもいかず…
病室の前で待つ事に…
〜〜〜〜〜〜〜
『俺は親の顔を覚えていないし…
見栄を張ってるけど…
ボクシングをやっているのは…
もしかしたら母親から連絡が来るかもって…
心のどっかで思ってるからなんだ…』
〜〜〜〜〜〜〜
先輩… 大丈夫なのかな…？
三船「忘れちまったってつうのかよ！！！」
っ？！
神部「おい！！ 落ち着け！！」
先輩の怒鳴り声が聞こえて
病室を覗き込んでみると
三船「ふざけんなこの女！！！！」
先輩が神部先生に
抑えられながら叫んでいて
私も動きを抑えようと
後ろから先輩に抱き着き…
A「三船先輩っ！！ やめてください！！」
三船「ふざけんな！！ チクショー！！」
A「先輩っ！！！」
そしたら…
先輩は力なく倒れこんで…
三船「チクショーッ…」
A「先輩…」
神部「櫻井、三船を頼めるか？」
A「はい… 先輩、行きましょう…」
三船「…」
先輩は立ち上がって
そのまま外へ出て行き…
私も先輩の後をついて行って
病院を出て近くの公園へ…
三船「櫻井…」
A「…はい」
三船「俺… どうしたらいいんだろうな…」
A「それはっ…」
三船「確かに連絡が来る事を期待していた…
けどっ… アルツハイマーってなんだよっ…
なんで覚えてねぇんだよっ…」
A「先輩…」
三船「本当にっ… 何なんだよっ…」
そう言いながら
三船先輩はベンチに座って…
三船「っ…」
涙を流した…
私も三船先輩の隣に座り…
先輩の肩を寄せた…
三船「櫻井っ…」
A「大丈夫ですよ… 私はここに居ます…
我慢していた分… 全部吐き出してください…」
三船「…わりぃ」
三船先輩は私に抱き着いて…
静かに涙を流し…
私は安心させるように…
腕を背中に回して…
リズムよく手を動かした…
三船「っ…」
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作者名：nanami | 作成日時：2021年12月18日 20時
