鍵のかかった部屋 ◆2◆ (ページ21)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:1,720 hit

密室21 ページ21

・

青砥「じゃぁ犯人は土壇場で…

しかも目撃者がいる前で鍵を閉めたって事ですか…？」

榎本「クロースアップマジックというのは、

至近距離で行う手品の事を言います

犯人は観客に鍵を開けようとしていると思い込ませ、

その思い込みを利用して、

逆に鍵を閉めるというマジックを行ったんです

また、サムターンに巻き付けた紙テープは

ドリルによって切断され、

自然に緩んで落下するはずでした

しかし、一部が残ってしまった為棒が滑り

なかなか鍵を開ける事が出来なかったんです」

「「「っ…」」」

榎本「高澤さん、部屋を紙テープで飾ったのは、

テープの切れ端が床に落ちていても、

不審に思われないようにするためですね？」

高澤「面白い話だがっ…

全ては憶測にすぎないっ…

証明ができない限りっ…

憶測には何の価値もないんだ！」

榎本「そうでしょうか？」

「「「っ！」」」

榎本「証拠は警察が本気で調べれば

続々と出てくるはずですよ、それに…」

会田さんから受け取った紙切れを出し

榎本「これ1つでも

おそらく致命傷になるでしょうね、

奇跡的に残った、紙テープの切れ端です、

両端に、ドリルビットで切断された跡がある事は、

すぐにわかると思います」

高澤「っ！」

榎本「大樹君が自、殺したんじゃないとすると、

誰かが彼を殺害したことになります、

もはやあなたを守る盾はありませんよ？

密室は… 破れたんですから…」

その後… 高澤が犯行を認め…

事件は解決した…

・