密室18 ページ18
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榎本「っ！ そうか… そうだったのか…」
「「「っ？！」」」
榎本「密室は… 破れました…」
密室トリックが解けたところで…
ガチャッ！
高澤さんが入ってきた…
高澤「…」
榎本「…」
会田「お前が遺産目当てで
大樹を殺したことは分かってんだよ…
密室のトリックだって全部わかってんだよ！」
高澤「愛一郎君、もうやめましょう？」
会田「あの目張りだって
静電気を使って張っ付けたんだろ？」
高澤「…ハァ、そんなに、
私を殺人者に仕立て上げてまで、
そんなに美樹を手に入れたいんですか？」
会田「…は？」
高澤「こんな事言いたくなかったんですが、
彼は美樹の事を、1人の女として愛してるんです」
「「「っ？」」」
会田「…ハァ？！」
高澤「みどりから生前に
彼の性癖について打ち明けられて、
私が守ってやるしかないってそう決めました、
それでみどりを安心させるために養子縁組をしたんです」
会田「おいっ」
美樹「嘘つき…」
会田「っ… 違うんだ美樹、俺はっ」
しかし美樹さんは高澤に近づき
美樹「嘘つき！ あんたの言うことなんて信じない！」
会田「っ！ 美樹…」
高澤「じゃぁ… いったいどうやって
私が大樹を殺したっていうんだい？
静電気を使って目張り出来たかもしれないけどっ…
でもっ… ドアには内側から
鍵が掛かっていたじゃないか！」
榎本「掛かっていませんよ…」
「「「っ？！」」」
榎本「この部屋には…
鍵なんて掛かっていなかったんです…」
A「掛かっていなかったって…」
芹沢「じゃぁどうしてドア開かなかったんだよ？」
榎本「気圧差があったからですよ」
青砥「気圧差？」
榎本「この部屋のドアは、内開きです、
中の気圧が外よりずっと高かった場合、
ドアには気圧が掛かります、
そうなると、いくら押しても開けることはできません」
A「それって… この間 私が言ったやつですよね？」
榎本「えぇ」
A「でもそれは必要ないって…」
榎本「鍵が掛かっていたと思っていたからです」
A「一歩間違えたら危ないんですよね？」
榎本「えぇ」
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作者名：nanami | 作成日時：2021年6月21日 23時
