◆32◆ ページ32
・
段野「他に何かあるか？」
A「えっと… その“永瀬廉”って名前も…
聞いたことがあるような気がするんです…」
段野「どこで？」
A「広島に来る前だと思います…」
段野「そうか…」
なら、玉森も知っとるかもしれんな…
段野「…健永」
健永「はい」
段野「お前は戻って、
今の事をカズに話して今日は休め」
健永「わかりました、お疲れ様です」
段野「ん」
A「健永君、ありがとう」
健永「ゆっくり休んでくださいね、
明日8時頃に来るので、でわ」
A「また明日」
そう言って健永が帰っていき…
段野「さっき何話しとったんじゃ？」
A「え？」
段野「仲良うなれたやら言うとったじゃないか」
A「あぁ、ずっと病室にいるのが退屈で、
健永君と一緒に中庭に散歩しに行ったら、
二宮さんと優子さんに会って、病室にお邪魔して
シュークリーム食べながらお話ししたんです、
そしたら健永君、二宮さんに気に入られて、
結構いじられていたんです」
段野「へぇ〜 まぁあいつ、
懐に入るなぁうまぁけぇなぁ〜」
A「楽しかったですよ、あぁでも、
優子さん明日 退院されるんですって」
段野「そうなのか？」
七海「通院は必要なんですけど、
精神的にも安定したから、大丈夫だろうって、
手続きが済んだら来てくれるんです！」
段野「そうか、そりゃよかった」
A「きっと櫻井さん達のおかげですね」
段野「そうかもしれんな」
A「何話したんでしょうね？」
段野「…なぁ」
A「はい」
段野「玉森の電話番号、教えてくれないか？」
A「裕太の？」
段野「お前が聞いたことあるなら、
玉森も知ってるかもしれない」
A「確かに… そうですね」
段野「ホントは電話したくないんだけどな…」
A「え？」
段野「この状況を話したら、
玉森に何言われるかおおかた想像がつく…」
A「どういうことですか？」
段野「お前が事故に遭ったなんて話したら、
あいつ殴り込みに来るかもな」
A「裕太が？ 大丈夫ですよ！
確かに仲間想いで正義感が強いですけど、
そうなったら私が段野さんを守ります！」
段野「…いや、黙って受け入れるよ」
A「なんでですか？」
段野「お前じゃ頼りない」
A「えぇ〜 それ言いますか？」
段野「フッ！」
A「フフッ！」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀(プロフ) - 移行おめでとうです最初から見させてもらってます (12月27日 13時) (
レス) id: fa15550fa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nanami | 作成日時：2021年6月3日 0時
