◆17◆ ページ17
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段野Side
ピッ… ピッ… ピッ…
病室に戻って…
Aの手を握って…
どれだけの時間が経ったじゃろう…？
A…
早う目を覚ませよ…
コンッコンッ…
段野「っ！」
ドアをノックされ振り向くと…
二宮「大丈夫か？」
段野「二宮さん…」
二宮「Aちゃん… まだ起きないんだ…」
段野「はい…」
二宮「あんま無理すんなよ」
そういいながら二宮さんは
ぶら下げていたビニール袋を机の上に置き…
二宮「なんも食ってないでしょ？
そんなんじゃ逆にAちゃんに心配される」
そういえば…
晩飯食べとらん…
段野「すみません…」
二宮「いいよ、俺も昨日はそうだった…
ショックが大きすぎて… やる気が起こんなくてさ…」
段野「…優子さんは？」
二宮「医者と話してる…
俺がいない方が話せるだろうって…
見てくれてる精神科医が…」
段野「そう… ですか…」
二宮「まぁそうだよな…
お互いが自分の事責めてるんだから…」
段野「でも二宮さん達が悪いんじゃっ」
二宮「お前と一緒だよ」
段野「ぇ…？」
二宮「Aちゃんが事故に遭った時…
自分のせいだって思っただろう…？」
段野「っ…」
二宮「俺もそうだよ…
優子やAちゃんだけじゃなく…
チームの女は危険を承知で隣にいてくれる…
その上 俺たちは引退してて…
隣にいてくれる人を愛すると決めて結婚して…
守る対象が“愛する人”から“家庭”に変わった…
なのに俺たちの周りの人が狙われて…
守ると決めたはずなのに怪我をさせて…
生まれてくるはずだった命すら守れなかった…
自分を責めて当然だろう…？」
二宮さん…
二宮「優子だって…
怪我しただけじゃ責める相手はいない…
でも… 自分のお腹にいた子を亡くしたんだ…
責めてしまう気持ちもわからなくもない…」
段野「っ…」
二宮「…悪い、
お前に言うことじゃなかったな」
段野「すいません…
どがいな言葉をかけたらええのかわかりませんが…
これだけは言えます…」
二宮「ん？」
段野「二宮さんたちは悪くありません…」
二宮「…フッ、ありがとう」
段野「いえ…」
二宮「そろそろ戻るわ、
あんまり無理はすんなよ」
段野「ありがとうございます」
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美紀(プロフ) - 移行おめでとうです最初から見させてもらってます (12月27日 13時) (
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作者名：nanami | 作成日時：2021年6月3日 0時
