9話 ページ10
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廉「A！」
A「廉ちゃん！」
廉「っ！」
A「ちょっと柊さんに会いづらいだけだから、
本当に大丈夫！ 廉ちゃんの隣はもう美男さんの居場所だから」
廉「…」
A「ご飯いらないなら連絡してください、
私は残った仕事をしてから帰りますから」
そう言ってAはリハーサル室から出て行った…
『Aはずっと廉ちゃんの隣にいるからね！』
なんか… 寂しいな…
その後、俺は外を歩いて歩道橋で美男を見つけ…
廉「美男」
美男「っ…」
美男を連れて映画館へ行った…
〜♪
美男「廉さん、私、映画見るっていう気分じゃないんですけど…」
廉「気分？ お前の気分なんて関係ない、お前は目だ、席まで案内しろ」
美男「はい…」
そう言うと歩きだした美男…
廉「おい」
美男「え？」
俺は振り返った美男に手を出したが…
美男「？」
いや、分かんだろう…
美男「あ、はい」
美男は俺の言いたいことが分かったようで
俺の手を握り、席まで連れてってくれた…
席についてスクリーンに目を向けたが…
何か浮かない顔をしている美男…
廉「何ぼんやりしてるんだ？」
美男「…何でもありません」
何だよそれ…
美男「ヘックシュ！」
寒いのかと思った俺は上着を脱いで美男の膝に掛けた
美男「大丈夫です、廉さんが冷えちゃいます」
廉「いいから、風邪ひいたら大変だろ？」
その後、バレないだろうと思い夜の街を歩いた…
美男「綺麗な星ですね〜！」
廉「だから、俺は見えねぇって」
美男「そうだ！ 廉さんにも星をお見せしますね！」
は？ 俺に星を見せる？
美男「ジャーン！」
そしたら美男は大きな星が縫われた布を出してきた
美男「綺麗でしょ〜 こういう時もあるかと用意しておいたんです！」
廉「暇だな、お前」
可愛い事しやがって
そう思いながら川の方に近づいたら、美男も来て…
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作者名：nanami | 作成日時：2018年7月12日 21時
