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海「覚えてもいないでしょうよ…
あなたの会社の人だれ一人…
鈴木という… 平凡な名前の一社員の事なんか…
だけどっ… 突然リストラされたあの人はっ…
大地を身籠ってる私を安心させようとっ
配送のアルバイトを
いくつもいくつも掛け持ちして…
疲れとっ、睡眠不足から真夜中のガードレールにっ」
大地「母ちゃん事故だったんだから、
それにクビにされた会社 恨んでも仕方ないし…」
海「庇うの？！」
大地「えぇ？」
海「私とっ… 父親の敵を庇うの？！」
小林「鈴木君っ！」
小林が助けを求めるように
手を握ってきたから
俺も安心させようと握り返し…
大地「いや別に、庇うって訳じゃないけど、
こいつは息子なだけだし、
それに、会社の人事なんて知りもしないし…」
すると母ちゃんは俺達を見た後
倉橋さんを見て再び俺たちを見て…
倉橋「っ？！」
大地「え？」
ショックを受けたように椅子に座った…
倉橋「あっ… あのぅ…
君たちは… あれかな？
…付き合っているのかな？」
大地「ん？ 付き合うって？」
海「どうなの？！」
大地「え？」
小林「友達ですけど…」
倉橋「つまり… 友達から始めているわけだ…」
大地「そうですけど何か？」
海「やっぱり…」
え？ 何？
海「そりゃぁ… 庇いもするでしょうよ、
最初は友達からって…
お互いまだ新鮮な感じで？」
大地「なんのこっちゃ…」
海「っ…」
母ちゃん何 百面相してるの？
俺 なんか変なこと言った？
そして変な雰囲気のままお開きになり…
翌日、その原因が判明した
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作者名：nanami | 作成日時：2017年3月10日 0時
