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大地「ちょっと母ちゃん！」
A「海さん！」
小林「鈴木君、櫻井さん！」
大地「えっ？！」
小林「ここはお母さんの言う通り！
鰐川君に目をつけられたらおしまいだよ！
前の明風学園に戻るか、
他の学校に転校した方がいい、
というより…
僕ならオーストラリアに引っ越して、
コアラでも見ながらのんびり過ごすよ」
バシッ！
そう言う小林君を大地はたたいて
大地「簡単に言うな、そんな金あるかよ、
つか、俺あの学校嫌いじゃないんだけどな〜」
A「私も嫌いじゃないな〜 公立だし、
レベルが同じ感じで背伸びしなくてもいいしね」
小林「…せっかく友達に慣れて残念だけど、
じゃぁこれ… お別れの印に…」
小林君はそう言うと
机の上に何か入った茶封筒を置いて出て行った
大地「って何これ？ え？」
A「あのアイドルの写真集じゃない？」
大地「あぁ〜」
そういいながら中身を出してみたら…
大地「誰？」
A「違う人の見たいだね…」
大地「はぁ〜」
そういいながら大地は自分の部屋に行って、
寝転んでその写真集をペラペラとめくり投げた…
…っていうか投げた先にあるその服
A「ねぇ… その服って柔道部の先輩の？」
大地「そうそう…
これ母ちゃんに見つかって誤解されたんだよ…」
A「気の毒に…」
大地「はぁ… 母ちゃん…
俺の事 本当に捨てちゃうのかな…？」
A「そんな事するんだったら、
小林君の話聞いて出ていったりしないでしょ」
すると大地が突然起き上がって
大地「そうか、柔道部の先輩を
母ちゃんに合わせたらいい…
『ほら、変態はいるだろう』って…」
A「へ？」
大地「これで俺の疑いは解ける…
なんだ、簡単じゃんか！」
A「ちょっと！ 大地！」
そう言うと立ち上がって鞄を持ち、
逆の手で私の腕を掴んで家を出た
家出るなって言われたのに…
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作者名：nanami | 作成日時：2017年3月10日 0時
