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大地Side
大地「ただいま〜 …あれ？」
電気ついてない…
母ちゃんまだ帰ってないのか…？
とりあえず中に入ったら…
大地「母ちゃんまだ…」
海「…」
ダイニングの入り口に母ちゃんが立っていた
大地「ぅわ！ …え？ 居たの？」
海「あぁ… うん…」
取り合えず部屋の電気をつけて
椅子にカバンを置いた
大地「お腹すいたなぁ〜 ねぇ晩飯何？」
海「あっ… ごめんすぐ作るね」
大地「え？ 母ちゃん晩飯まだ？」
海「っ…」
大地「いつも味見と称して2.3杯
先いただいてるのに」
海「なんだかっ… ぼんやりしちゃって…」
大地「どっかだるいの？ 熱でもあんのかな？」
心配で母ちゃんのでこにでこ合わせたけど…
うん… 熱はなさそうだな…
海「っ…」
大地「あぁいいよいいよ座ってて、
何か俺がチャチャっと作るからさ」
海「ねぇ大地」
大地「ん？」
海「私の事好き？」
大地「…どうしたの？ 急に」
海「いいから答えて」
大地「もちろん好きさ」
海「世界で何番目に好き？」
母ちゃんのその問いに
俺は拳を顔の目の前に持ってきて
人差し指を突き出した
海「フフッ！ 私も〜！」
そしたら母ちゃんは俺に抱き着いてきた
大地「ハハッ！ なんだかなぁ〜」
海「時々 確認しないとね、
女って不安になるのよ」
大地「まぁ、母ちゃんも女だもんね」
海「そうだ！ 寒くなってきたから大地コレ！」
そう言って俺に差し出したのは赤い毛糸の手袋…
大地「えっ…？ もしかして… 手編み…？」
海「…えぇ！ もちろんよ！」
母ちゃんの… 手編みの手袋…
大地「かぁ〜ちゃんが〜夜なべ〜をして〜
てぶく〜ろ編んでくれた〜
俺いっぱい勉強していい会社入って、
絶対母ちゃんに家買うから…」
海「いいのよ？ そんな事」
大地「ぜっっったい買う！」
海「…大地」
大地「母ちゃん…」
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作者名：nanami | 作成日時：2017年3月10日 0時
