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翌日、班目先生の部屋で
元上司である遠藤さんとあの後 会った尾崎先生から
聞いた川上裁判長の話を5人集まって聞き…
尾崎「川上さんは、将来を嘱望された
エリート裁判官だったそうです、
異例の速さで出世して、若くして事務総局にも勤め、
東京地裁の裁判長になったそうです、
ある時、川上さんは再審請求の案件を任されました…
その判決で有罪判決を下した裁判官たちは、
その頃、裁判所で重鎮として君臨していたそうです、
しかし川上さんは、その判決には重大な見落としがあり、
被告人が無罪である事に気づきました、
そして、再審請求を認める決定を出したんです…
ほどなくして、川上さんに辞令が下ったそうです…
栄転と言う名の左遷…
川上さんは… エリートコースから外されました…
川上さんはその頃から… “えぇ判決せぇよ”…
そう声をかけ出したそうです…
私も… よくその言葉を掛けてもらいました…
とても信頼できる上司でしたが…
その言葉の意味は… 私が思った物とは…
違った物だったのかもしれません…」
班目「今や彼は、次期事務総長の
地位さえ狙える立場になった、
年齢的にも最後のチャンスだろう、
今更再審請求を通して、昇進をふいにする事など、
考えられないという事だね」
深山「まぁどの道やる事は1つですよ…
僕は、当時の関係者に話を聞いてきます」
そう言って椅子から立ち上がり
部屋を出ようとしたら
ガタッ！
椅子のキャスターに足を引っかけてコケかけた
佐田「フラついてんじゃん…」
二宮「ちょ、大丈夫？」
深山「A 不足で倒れそう…」
佐田「回らなきゃいいじゃんだったらさぁ…」
とりあえず部屋に戻って
もう1度事件の概要を整理し…
中塚「書けました」
A「中原銀次さんは、
久世さんが経営していた蕎麦屋の従業員、
海老沢晋さんと島津ヤエさんは
同じアパートの住人です、
この3人の現住所がわかりました」
深山「じゃぁ中塚さん、
この3人にアポ取ってください」
中塚「かしこまりました」
藤野「あ、佐田先生の会見が始まりますよ」
会見ねぇ…
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作者名：nanami | 作成日時：2022年10月9日 23時
