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その後、4人で糸村社長の所へ行き…
糸村「今更何なんですか？」
佐田「実は、あの後、
あちらにいらっしゃった社員の方にお伺いしたところ、
事件の時にこの室内の書類がぐちゃぐちゃになってしまって、
取引先やら、収支の書類を作成し直したそうですね」
糸村「それがどうかしましたか？」
佐田「はい」
佐田先生はある資料を出し…
佐田「事件の翌日、あなたの店には、
税務署の調査が入る予定だったと聞きました、
しかし窃盗時間があったおかげで、
この調査1か月後に延期になりましたね」
糸村「そりゃそうでしょう、
こっちだっていい迷惑だったんだ」
尾崎「粉飾決済していた事がバレずに済んで
助かったんじゃないですか？
都合の悪い事は、紛失した事にして」
深山「あなたは書類を紛失したと見せかける為に、
事務所を荒らす必要があったんです」
糸村「っ…」
深山「つまり、あの窃盗事件は… 自作自演だった…」
糸村「何の証拠があってそんな事言ってるんだ…」
A「あなたが防犯カメラに映ったのは、23時10分、
その前に雄太さんと数分間話したのであれば、
あなたがここを出たのは、
23時05分頃という事になります」
糸村「そうだな」
尾崎先生も資料と写真を拡大した紙を出し
尾崎「これは、警察が撮った現場の写真を拡大したものです、
受信した紙が波打ってますよね？ っという事は、
ファックスが落ちた後に受信したという事になります、
受信した紙には、送ってきた時間が印字されていますが、
何時とかいてあるでしょうか？」
糸村「23時07分…だけど、
こういう時計はすぐ狂うだろう？」
A「送り元に確認したところ、
この時間は正確な物でした」
尾崎「っという事は、この時点ですでに、
部屋は荒らされていたという事になります、
あなたがここを出た、僅か1.2分後です、
そんな短時間でここまで部屋を荒らす事は不可能です、
事前に荒らしたとしか考えられません、
それが出来るのは… あなただけなんです！
雄太を逆恨みしていた友人たちを使って、
法廷で不利な証言をさせたのも、あなたですね」
糸村「っ…」
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作者名：nanami | 作成日時：2022年7月14日 0時
