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雄太「約束の時間について…
声を掛けたんですが… 応答がなかったんです…
中には誰もいませんでした、
近くに出かけていると思って、しばらく待っていたんです」
深山「それは何分ぐらいですか？」
雄太「15分か… 20分ぐらいだったと思います」
深山「その時、事務所はどんな状態でした？」
雄太「荒らされてなんかなくて、普通の状態でした」
深山「なるほど… 警察はあなたが、
2年前の事件の事で、平田さんに脅されていて、
口止め料として金品を要求されていたと言っていますが」
雄太「そんな事絶対にありませんっ！」
深山「2年前 あなたが盗んだとされる、
100万円の腕時計が、殺害現場にあったそうです」
雄太「俺にはわかりませんっ！ それにっ…
そもそも2年前の事件もやってないですからっ…」
深山「…やってない？」
A「なら、なぜ認めたのですか？」
雄太「っ…」
深山「雄太さん、僕はあなたに何があったのか、
事実を知りたいんです、だから、
なぜ罪を認めたのか教えてくださいっ」
すると雄太さんは立ち上がり…
雄太「っ…」
僕らに頭を下げて… 部屋を出て行った…
A「2年前… 何があったんですかね…」
深山「…調べなくちゃね」
僕らも荷物をまとめて外に出て…
尾崎「どうでしたかっ？」
A「雄太さんは否認していました」
尾崎「そう… ですか…」
深山「ちなみに… 2年前の事件も…」
尾崎「…ぇ」
そして3人で事務所に戻ると、
なぜか部屋の前で佐田先生が待ち構えていて
佐田「お前また何時間 接見行ってんだよ、
何時だと思ってんだ、いいから今から手短にわかっている事をっ」
その横を通り抜け
深山「戻りました」
A「失礼します」
中塚「おかえりなさ〜い」
佐田「今俺はここにいるだろう！ なに無視してんだよ！
手短に今わかってる事を説明しろ」
深山「手短には説明できないんで、
お引き取りください、中塚さん」
中塚「はい」
深山「お願いします」
中塚さんに接見ノートを渡し
佐田「いいから説明しろよ！」
深山「北風だなぁ〜」
佐田「何だよ…」
深山「寒いっ」
佐田「寒くないだろう！」
深山「寒いよねぇ〜」
佐田「寒くないだろ別に！」
藤野「クシュッ！」
佐田「えぇ？」
深山「ほらぁ〜」
佐田「寒くないだろう！ 尾崎！
あぁ尾崎は今イジっちゃいけない時間だな…」
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作者名：nanami | 作成日時：2022年7月14日 0時
