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刑事「あんな弟をもって、あんたも大変だね」
尾崎「雄太はっ、なぜ逮捕されたんですか？」
刑事「犯行時刻の、12時から13時の間に、
現場を訪れたのは1人だけ、
近隣の、防犯カメラの映像を調べたら、
茶色のブルゾンを着た、尾崎雄太が映ってたんだよ、
本人に確認したら、12時半に、
被害者の事務所を訪れた事を、認めたよ」
尾崎「っ…」
刑事「2年前に彼が、
窃盗事件を起こしたの、知ってる？」
尾崎「それが何か関係あるんですか？」
刑事「その時に、あいつが盗んだ金品の中で、
見つからないままになっていた、
100万ぐらいする腕時計がある、その高級腕時計が、
被害者の平田の事務所にあったんだよ、
あんたの弟に、前科がある事を知った平田が、
それをネタに、脅したんだろう」
A「ぇ…？」
刑事「でも、金なんてねぇから、
2年前に盗んで、隠しておいた、
100万の腕時計を、口止め料として、平田に献上した、
ところが、さらに脅されてカッとなって、殺したんだろうな」
深山「あの、それ本人が自供したんですか？」
刑事「俺たちの、見立てだよ」
なるほど…
刑事「まず、間違いないだろう」
深山「調べもしないでいい加減な…(小声)」
A「無理やりですね…(小声)」
尾崎「弟には会えるんですか？」
刑事「家族でも無理だ、接近禁止が出てる」
深山「弁護士としてなら、大丈夫ですか？」
僕が弁護士バッチを見せると
刑事「っ？！ 弁護士？」
A「私も…」
刑事「何だよっ… 早く言えよっ…」
尾崎「あの…」
刑事「え、あんたも？ 弁護士？ …どうぞ」
っという事で、
接見させてもらう事になり
雄太「…」
深山「どうぞ」
尾崎先生が名刺を出すと…
雄太「…」
尾崎「っ…」
分かりやすく目をそらした…
深山「初めまして、弁護人の深山です」
A「同じく、九条です」
深山「あなたの弁護人に、選任していただけますか？」
尾崎「本当にあなたがやったの？」
雄太「…」
すると雄太さんは尾崎先生を指さし…
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作者名：nanami | 作成日時：2022年7月14日 0時
