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この言葉を･･･the past ページ10
｢･･･好き｣
｢わかった｣
｢ねえ、好きなの｣
｢わかったから｣
｢翔ちゃんが大好き｣
｢わかったって(笑)｣
私は私の気持ちを何回でも言うよ？
いままで言えなかったこの言葉を･･･
何回でも
何百回でも
何千回でも
｢好き｣って言うんだから。
翔｢今日さ、早く帰れそうなんだ｣
A｢え？｣
翔｢久しぶりにお前のオムライスが食いたい｣
A｢うん｣
翔｢チーズたっぷりのやつな｣
A｢うん、うん！｣
｢翔ちゃん、大好き･･･｣
見送る翔ちゃんの背中に向かって
心の中で呟いた。
翔｢･･･ククッ｣
翔ちゃんが肩を震わせて笑ってるから･･･
A｢な、なに//？｣
翔｢だーかーらあ、わかってるし(笑)｣
A｢･･･んっ//｣
振り返った翔ちゃんから優しいキスが落ちてくる。
やだ、あたし･･･声に出して言ってた。
翔｢行ってきます｣
A｢行ってらっしゃい｣
パタン
｢････････ねえ、これでよかった？｣
ふと、お姉ちゃんの声がした。
A｢よかったよ？いいに決まってるじゃん！｣
ひとり部屋の中で叫んだ。
やっと掴んだ幸せだもん。
これが私の･･･
じゃあなんでこんなに不安になるの？
一緒にいるのに遠く感じるのは何で？
私の好きは翔ちゃんの元へ届いてる？
･･･それがわかるのも
そんなに時間はかからなかった。
敵わない･･･the past→←私が代わりに･･･the past
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作者名：きらら | 作成日時：2016年12月27日 21時
