暇な人 ページ31
なんかうるさい･･･
この声は和ちゃんとユウくん？
ふたりの騒がしい声で目が覚めた。
和也｢だーかーら、何もしてないって｣
ユウ｢嘘だ、僕見ましたからね！｣
和也｢まぼろし〜じゃねえの？｣
ユウ｢いや、Aちゃんにキ･･･｣
和也｢わあ〜してないしてない！｣
A｢和ちゃん、うるさい｣
和也｢あ･･･してないからね？ね？｣
A｢な、にが？｣
ユウ｢あのね、このオジサンがAちゃんにキ･･･｣
和也｢わあ〜それ以上言うな！｣
A｢和ちゃん、うるさいってば｣
和也｢はい･･･ごめんなさい｣
ユウ｢ククッ･･･怒られた｣
和也｢コノヤロ･･･｣
それでもまだふたりでやり合ってるし(笑)
枕元に微かに残る翔ちゃんの残り香。
翔ちゃん･･･来てたよね。
薬を飲んでいたからか記憶が曖昧だけど
杏花さんと翔ちゃんが話してたことって
｢ルリは本当に生きてるのかしら？｣
｢これだけ探しても見つからないなんて｣
そこだけ何故か鮮明に覚えてる。
A｢お姉ちゃんが･･･生きてる？｣
和也｢Aちゃん？どうかした？｣
A｢ううん･･･てゆうか、
気持ちよく寝てたのに起こされた｣
ユウ｢それはカズさんのせいだからね｣
A｢和ちゃん仕事は？｣
和也｢あるよ｣
A｢和ちゃんて暇なの？？｣
和也｢なっ･･･｣
ユウ｢ククッ･･･ウケる｣
和也｢･･･あの言わせていただきますが｣
A｢なあに？｣
和也｢この私を誰だと思ってるんですか？｣
A｢和ちゃん？｣
和也｢そ、そうじゃなくてね･･･
私は国民的アイドル嵐の二宮和也ですよ？｣
A｢･･･知ってる｣
和也｢そ、その私がクソ忙しい毎日の中で
時間を作って会いに来てるんですよ？｣
A｢別に無理しなくて来なくていいのに｣
和也｢あ、無理なんか｣
ユウ｢ククッ、墓穴掘った｣
和也｢クッソ･･･｣
A｢和ちゃん、毎日来てくれてありがとね｣
和也｢え･･･｣
A｢お腹すいた！いつものパン食べたい｣
和也｢うん！｣
ユウ｢僕も食べた〜い｣
和也｢お前の分はねえよ｣
ユウ｢ふうん･･･さっき寝てる時さ･･･｣
和也｢わあ〜あげます、全部あげます｣
朝から本当にうるさい(笑)
でも和ちゃんがいてくれると安心する。
あのことを考えなくていい。
だけど翔ちゃんに話さないといけない。
私は大事なことを思い出した。
思い出してしまったら･･･
知らなかった頃には戻れない。
会いに来た会いたかった･･･side Kazu→←悪魔の囁き･･･side Kazu
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作者名：きらら | 作成日時：2016年12月27日 21時
