逃げている私。 ページ3
裕翔｢Aちゃん、おかわりっ！｣
和也｢ユウ？何杯目だよ｣
裕翔｢えっと、3杯目？｣
A｢クスクス･･･4杯目ね｣
和也｢ここは近所の食堂じゃないんだからな｣
仕事の都合で海外へ行った杏花さんの代わりに
どうゆう訳かユウくんがマネージャーを
引き受けてくれることになった。
私を送り迎えしてくれることで
ピアノの部屋で食事をする機会も増えた。
裕翔｢だって、Aちゃんのご飯美味しいんだもん｣
A｢ありがと。じゃあ私のもあげる！｣
裕翔｢やった！もう1杯イケる！｣
和也｢こら、いいかげんにしなさいよ｣
裕翔｢わあー僕の肉返して！｣
和也｢ダーメ、これは俺のー｣
裕翔｢あー、僕の肉食べた！肉返せ！｣
A｢ふふっ、ケンカしないの｣
BuBuBu･･･BuBu･･･
カバンの中の携帯が震えてる。
A｢･････｣
和也｢あれ、携帯･･･出ないの？｣
A｢ん、大丈夫｣
和也｢でも、さっきもだよね？｣
A｢後でかけ直すから｣
出なくてもわかる。
相手は翔ちゃんだから･･･
あの日にあんな別れ方をして以来、
翔ちゃんとは会っていない。
謝らなきゃいけないのは私なのに、
翔ちゃんから逃げている私がいる。
ピンポンピンポンピンポン
突然インターホンが鳴り響く。
和也｢ん？･･･Aちゃん？｣
ビックリした私は隣にいる
和ちゃんのシャツを握りしめていた。
和也｢･･･こんな時間に誰だろうねえ｣
和ちゃんのシャツを握りしめたまま
モニターに向かう和ちゃんの後をついていく。
ピッ･･
和也｢あれ？相葉さんじゃない｣
モニターには相葉ちゃんの姿が映っていて･･･
雅紀｢あ、あの･･･こんな時間にごめ･･･｣
潤｢やっぱりな、お前ここにいたのか･･･｣
私の姿もモニターに映っていたのだろう。
相葉ちゃんの声を遮るように
聞き覚えのある不機嫌な声の潤が映る。
和也｢え、Jもいるの？｣
潤｢Aに話があって来た。上がっていいか？｣
和也｢えっと･･･どうする？｣
和ちゃんが振り返り私の顔を見て聞いた。
ふたりがなんで来たのか･････
大体の予想はついているから
私は黙って下を向いてしまう。
潤｢悪いけど開けてくんねえか？
いま玄関前にいるからさ｣
和也｢なんでそこ？｣
雅紀｢ごめんね、マネージャーから合鍵を･･･｣
潤｢開けねえならこっちから開けるぞ？｣
和也｢ちょ･･･待って！いま開けるから｣
和ちゃんが慌てて玄関へ向かって行った。
優しさを利用するな･･･side Kazu→←ふたりが暮らす部屋･･･side Sho
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作者名：きらら | 作成日時：2016年12月27日 21時
