ふたりが暮らす部屋･･･side Sho ページ2
雅紀｢翔ちゃん、いらっしゃい｣
翔｢よ、よお｣
ある日突然、潤から誘ってきた。
｢翔くん、俺たちのウチに来ないか？｣
俺たち･･･潤と雅紀が暮らしているとゆう
部屋に呼ばれた俺はいつになく緊張していた。
雅紀｢フフ･･･どうぞ、あがって？｣
微笑む雅紀が戸惑う俺の背中を優しく押した。
雅紀｢潤くん？翔ちゃん来たよ｣
潤｢おう、おつかれ！｣
翔｢おつかれ･･･｣
潤｢もう出来るから適当に座ってて｣
雅紀｢翔ちゃんはこっちね｣
潤｢雅紀？これ運んでくれる？｣
雅紀｢はーい^ ^･･んっ、おいしい！｣
潤｢おいこら、つまみ食いすんな｣
雅紀｢へへへ、あっ、これ好きなやつだ｣
潤｢だと思って、いっぱい作ったからな｣
こんなふたりの会話も
いつもと同じに見えないのは気のせいか？
･･････ふたりの関係を知ったからなのか？
翔｢すごい料理だな｣
雅紀｢翔くんが来るから張り切っちゃったよ｣
潤｢まーさーき？お前は見てただけだろ？｣
雅紀｢少しは手伝ったでしょ｣
潤｢作るそばから味見してばっかりな(笑)｣
雅紀｢いいの、一緒に作ったんだからね｣
潤｢わかったわかった(笑)｣
翔｢ふたり･･･仲、いいんだな｣
雅紀｢もうね、ラブラブなんだよ｣
潤｢その言い方やめろ//｣
雅紀｢いいじゃん、ホントなんだし！｣
潤｢･･･へ、んかな？俺たち･･｣
俺の反応を伺うように自信なさげな顔で潤が聞く。
翔｢うんん、すごく羨ましいよ。ラブラブで(笑)｣
潤｢おい、その言い方やめろって(笑)｣
雅紀｢翔ちゃん、内緒にしててごめんね｣
潤｢俺が止めてたんだ。まだ言うなって｣
翔｢どうして？｣
潤｢俺たち･･･普通じゃないし｣
雅紀｢ほらぁ、またそれを言う｣
潤｢だって、さ･･･｣
雅紀｢人には人の好きがあるでしょ？
俺たちには俺たちの愛し方があるんだから｣
潤｢そうだけど･･･｣
雅紀｢こんな愛のカタチがあってもいいんだって
Aちゃんは言ってくれたよ？｣
翔｢Aが？｣
潤｢俺たちを･･応援するって言ってくれたんだ｣
いつも見る潤は自信に満ち溢れているはずなのに
こんなにも弱々しい潤の姿を見たのは初めてだ。
強く見える人ほど
たくさんの悲しみや辛さ
苦しさを心に溜め込んでいる。
弱さを持たない人なんて
きっとこの世にはいない。
その潤の弱さに気付いて
支えてあげられる人が雅紀なんだな。
翔｢俺も･･･応援するよ^ ^｣
いまのふたりを見て心から素直にそう感じたんだ。
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作者名：きらら | 作成日時：2016年12月27日 21時
