助けてください ページ8
☆あなたside☆
岩野さんに連れられて潤のオフィスに通された。
｢Aさん、こちらに｣
ソファーに案内される。
｢はい、あ･･･//｣
柔らかくてフワフワして
座り心地のよさは変わらない。
あたしはよくここで昼寝をしていた。
｢･･･っ//｣
不意に潤との事を思い出し身体が疼いてしまう。
｢･･･どうぞ｣
岩野さんがコーヒーを淹れてくれた。
｢いただきます ｣
目の前に座った岩野さんと目が合って
一気に緊張が走った。
｢あ、の･･･あ、これ？｣
｢わかりますか？｣
｢だってこれって･･･｣
コーヒーを一口飲んで
あの時のだとすぐにわかった。
｢あの日に飲んだコーヒーの味が忘れられないと
わざわざ現地から取り寄せているのですよ^ ^｣
向こうにいた頃、、
カフェでバイトをしていた時
迎えに来てくれた潤にコーヒーを淹れてあげた。
潤はすごく喜んでくれて
何杯もおかわりしていたっけ笑
｢ふふ･･･懐かしい｣
｢そうですね｣
微妙な空気でどうしようかと思ったけど･･･
｢お店のみんなが潤をストー〇ーだって笑｣
｢ははは｣
いつの間にか思い出話で笑い合えて安心した。
｢毎日大変だったけど毎日楽しかったです｣
｢私もですよ^ ^｣
いままで色んな事があったけど
潤がいてくれたから乗り越えてこられた。
岩野さんにもたくさん助けてもらって
たくさん支えてもらった。
｢岩野さんには心から感謝しています｣
｢私の方こそ･･･｣
｢岩野さん？｣
｢はい｣
｢あたし、いますごく幸せです｣
｢･･･｣
｢前にも話しましたけど、潤と結婚したら
スキーを辞めて潤をサポートします｣
｢･･･｣
｢これからはあたしが潤を幸せにしたい、
潤を支えたい、潤のために生きていきたいです｣
｢･･･｣
｢だから何があっても絶対に乗り越えてみせます｣
ひとりじゃないから。
ふたりなら大丈夫･･･絶対に。
あたしが話している間、
岩野さんは下を向いていた。
潤がいない事やお義父さんが入院した事で
予期せぬ事態が起こっているのは確かで、
岩野さんの思い詰めた表情で確信した。
｢もうこれ以上、私にできる事はありません｣
｢え･･･｣
｢だけどAさんにならできる･･･｣
｢あたしになら･･･？｣
｢･･･潤さんを助けてください｣
力なく呟いて岩野さんは顔を上げた。
そしてあたしを真っ直ぐに見て岩野さんは言った。
･･･お願いします
潤さんと･･･
別れてください･････と。
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にのおと - ここで終わらないでください！(泣) え！？まさか本当に終わりですか？ え！？終わらないでください！(泣) 更新よろしくお願いします。 (2020年4月10日 3時) (
レス) id: 717d351d89 (このIDを非表示/違反報告)
中山有理(プロフ) - これで、終わりじゃないですよね？続き楽しみにしてます！ (2019年9月16日 16時) (レス) id: 4caa292c85 (このIDを非表示/違反報告)
亜希子(プロフ) - 一気読みしました。とっても良かったです。これで終わりですか？違いますよね？ (2019年1月8日 19時) (レス) id: 7fa4b72743 (このIDを非表示/違反報告)
いちごまる - 途中で終わりでしょうか？？ (2018年12月29日 20時) (レス) id: 3d374c1e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2018年11月29日 22時
