別れる選択 ページ8
☆潤side☆
｢･･･妹との結婚は諦めたほうがいい｣
智さんまでがそんなことを言い出した。
｢妹は潤くんの相手じゃないってこと｣
なんでそんなこと言うんだよ･･･
俺たちの未来を決めるのは
オヤジや智さんじゃないだろ？
智｢はぁ･･･まだわからないかな｣
潤｢わからないって？｣
智｢妹を潤くんの会社とは結婚させられない｣
潤｢は、い？｣
智｢潤くんと結婚すれば妹は
松本グループを背負うことになる｣
潤｢俺はAにそんなことを
させるつもりはありません｣
智｢いまはなくても、いずれその時が来る｣
Aには両親がいない。
頼れる親戚もいない。
俺と翔が親代わりだ。
俺たちには金も権力もない。
だからAには人並みの幸せしか
与えてやれない。
Aと結婚しても松本グループには
何のメリットもないってこと。
智さんの言葉が胸に突き刺さる･･･
いままで考えたこともなかった。
智｢なんでお父さんが反対するのか
これでわかった？｣
潤｢･･･いや、わからないです｣
智｢潤くんが松本グループの後継者である限り
自分の相手を自分で決めることはできないんだよ｣
潤｢そ、んなこと･･･｣
智｢妹はそれがわかったから辛い思いをしてる。
できるなら潤くんから言ってやってくれないか？｣
潤｢言うって何を･･･？｣
智｢別れるなら早いほうがいい。
傷が深くならないうちに･･･｣
潤｢そんな･･･やめろっ！！｣
俺が思わず声を上げたから、、
その声に反応した希美ちゃんが
ビックリして泣き出してしまった。
希美｢ふぇ･･こあぃょ｣
智｢大丈夫だよ、なんでもないからね｣
潤｢あ･･ごめんね、希美ちゃんごめん｣
智さんに抱きついて泣いている姿が
Aと重なって見える。
Aもこんなふうにひとりで泣いていたのか？
潤｢智さんの言う事はよくわかりました｣
智｢そう、わかってくれてよかったよ｣
潤｢だけど、いまの俺には
Aと別れる選択はないですから｣
智｢やっぱりわかってな･･･｣
潤｢何があっても気持ちは変わりません。
俺にはAが必要なんです！｣
身を乗り出して智さんの腕を掴んでいた。
智｢･･･ふぅ、Aちゃんは
俺と翔の何よりも大事な妹なんだからね？｣
潤｢はい、俺にとっても何より大事な存在です｣
智｢これからは俺たちの代わりに妹を守れる？｣
潤｢はい、約束します｣
智｢･･･わかった。潤くん約束だよ｣
そして智さんはいつもの笑顔を見せてくれた。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
