この先の現実 ページ6
☆潤 side☆
｢すいませんでした！！｣
こんなものでご機嫌を取れるとは思わないけど
それでも少しでもなんとかできるなら･･･
智｢さすが、お金持ちの考えることだよね｣
玄関先で頭を下げる俺に智さんからキツイ一言。
希美｢パパ？まちゅじゅん、おこっちゃだめ｣
智｢怒ってないよ？文句言ってるの！｣
希美｢まちゅじゅん、ごめんなさいしたよ｣
智｢そうだけど･･･いやそうじゃない！｣
希美｢まちゅじゅん、こっちね！｣
潤｢え、あ･･･｣
希美ちゃんの小さな手に引かれ
家の中へ連れられた。
智｢こら希美！勝手なことするな｣
希美｢だっておきゃくちゃまでしょ｣
智｢そうだけど･･･いやそうじゃない！｣
潤｢あ、の･･･Aは･･･｣
智｢妹はいない、いても会わせない！｣
潤｢智さん･･･今回のことは｣
智｢うちの妹も随分とバカにされたもんだよな｣
潤｢それは･･･｣
智｢ひとりで悩んでひとりで泣いて
俺には何にも話してくれなくて･･･
翔に頼んでやっと聞き出したんだ｣
･････翔に話したのか。
それを聞いて胸がキリッと傷んだ。
オヤジが言った一言で
Aを深く傷つけてしまったのは事実。
いまさら言い訳しても許してもらえるか。
智｢アメリカに行った時･･･正直驚いたよ｣
智さんが言ったんだ。
何不自由のない生活。
住む家もベッドも食器も着るもの全て
贅沢なものばかりで･･･
普通の人には普通には
手に入れられないものたちの中で
当たり前のように育ってきた俺は
Aとは住む世界が違うんだと。
潤｢普通って･･･？｣
智｢潤くんにはそれが普通の生活｣
潤｢･･･はい｣
智｢だから潤くんのお父さんは言ったんだよ？｣
そう、オヤジはAに言ったんだ。
Aが一番気にしていたことを･･･
潤｢でも俺はそんなこと1度も思ったことはっ｣
智｢潤くん？｣
いつになく真剣な智さんが俺に向き合う。
智｢･･･妹との結婚は諦めたほうがいい｣
潤｢･･･え、いま何て？｣
智｢潤くんに相応しい相手は他にもいる｣
潤｢お見合いはオヤジが勝手にしたことです。
俺の意思ではありません｣
智｢お父さんがさせてるならそういうことだ｣
潤｢そういうことって？｣
智｢妹は潤くんの相手じゃないってこと｣
潤｢俺の相手を決めるのはオヤジじゃない！｣
智｢はぁ･･まだわからないかな｣
そして智さんに言われた一言で･･･
俺とAのこの先にある現実を
思い知ることになる。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
