お前なしでは ページ48
☆潤side☆
｢･･･っく･･･ひっく｣
さっきまでの出来事が嘘のように静かな車内で
Aのしゃくり上げる声が時々聞こえてくる。
潤｢･･･｣
Aの背中を摩ったら少しずつ落ち着いてきた。
岩野｢･･･Aさんは｣
岩野が心配そうに聞いてきた。
潤｢泣き疲れて寝たみたいだ｣
岩野｢とにかく無事でなによりです｣
バックミラー越しに微笑む
岩野の口元が赤く晴れていた。
潤｢岩野･･･だいぶ無理したな｣
岩野｢私としたことが油断しました｣
潤｢･･･ありがとう｣
不意打ちのありがとうだったから
照れくさくなったのか、
岩野は聞こえないフリをしていた。
A｢･･･ん･･･っく｣
潤｢はぁぁぁ･･･本当によかった｣
Aの頬を撫でながらゆっくりと深呼吸をした。
久し振りに得たこの安心感･･･
この数週間、不安と焦りで自分を抑えきれず
どうにかなりそうだった。
やっとAがこの腕の中に戻ってきたんだ。
もう絶対離さない。
俺から離れることは許さないからな。
ホテルの裏口から最上階の部屋へと向かう。
深い眠りに入っているのかベッドに降ろしても
Aは起きなかった。
潤｢ふぅ･･･｣
岩野｢お疲れ様でした｣
潤｢岩野も良くやってくれた。
明日は休暇をやるゆっくり休んでくれ｣
岩野｢そうしたいのですがやる事が山積みです｣
ああ、そうだった。
いままで岩野に丸投げしていた仕事が･･･
潤｢岩野･･･お前がいてくれてよかった｣
岩野｢な、なんですか｣
潤｢いつもありがとう。本当にありがとう｣
岩野｢やめてください、気持ち悪い(笑)｣
苦笑いをしながら岩野は部屋から出て行った。
潤｢気持ち悪いって何だよ･･･フフ｣
ありがとうなんてあまり口には出さないが
岩野には心から感謝してるんだ。
俺は岩野なしでは生きていけないくらいにな。
･･･それともうひとり
床に跪きAの頬を引き寄せ、
その唇にそっとキスを落とした。
潤｢A愛してる･･･お前は俺の全てだ｣
A｢･･･んん｣
その寝顔に堪らなくなり
もう一度、唇を重ねた。
手のひらから唇からAの体温が伝わってくる。
あぁ、疲れた･･･俺もう限界だ。
いや限界を通り越してる。
疲れたけど気持ちは穏やかで心地がいい。
Aの寝顔を見つめながら
俺はそのまま意識を手放した。
翌朝、目を覚ました時･･･
潤｢え･･･A！？｣
目の前にいたはずのAの姿が消えていたんだ。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
