すぐそこに ページ46
☆潤side☆
潤｢早くしろ！岩野っ、早くしろよ！｣
岩野｢うるさい！わかってるから静かにしてろ！｣
ハンドルを握る岩野に一喝された。
俺を乗せた車は赤信号を見事に走り抜けてゆく。
潤｢･･･｣
こうゆう時の岩野は人格が変わる。
･･･うん、ここは任せて大人しくしていよう。
その場所はここからそう遠くはない。
だけど気持ちは焦るばかりだ。
潤｢智さんに連絡は？｣
岩野｢はい、すぐに向かうそうです｣
頼むからいてくれ。今度こそ必ず連れ戻す。
キキィ
岩野｢ここです！｣
潤｢わかった｣
俺は車を飛び出した。
エントランスに着いたがマンションなのだから
セキュリティがありその先へ行くことができない。
潤｢クソッ･･･どうしたら･･･え？｣
ガラス扉の向こうから智さんが手招きをしていて
智さんが近づいて扉が開いた。
潤｢え、え？智さん、なんで？｣
智｢いいから行くよ！｣
智さんに腕を掴まれ待っていた
エレベーターへ飛び込んだ。
潤｢はぁ･･･｣
智｢潤くん、弟が面倒かけてすまない｣
智さんが頭を下げる。
智｢今日で終わりにするからね｣
そう言って微笑んだけど悲しい目をしていた。
扉が開くと同時に俺たちは走り出す。
右か左かふたりで迷っていると
誰かがこっちに向かって歩いてきた。
智｢あ、のっ、すいません･･･1205って｣
大倉｢ああ、それなら･･･ん？｣
潤｢1205です｣
大倉｢･･･もしかして松本？｣
低い声で呟くとその男は身構えた。
潤｢え？｣
大倉｢ちっ･･･ヤバいな｣
こいつどこかで見た記憶が･･･
智｢大倉くんだよね･･･なんでここ･･･？｣
3人がこの状況を理解した瞬間、
智さんがこの男が歩いてきた来た先へと走り出す。
大倉｢ま、てっ！！｣
智さんを追いかけようとする男を抑え込んだ。
大倉｢･･･っく、お前っ｣
潤｢そこにAがいるんだな･･･っ｣
大倉｢ま、つもと･･･っ、Aを翔に返してやれ｣
潤｢Aは･･･っ、何があっても翔には渡さねえ｣
智さんが大倉と言っていた･･･
こいつがあの大倉忠義か。
お互いに力ずくで掴み合うが
俺よりひと回りもデカい大倉に適うはずもなく
あっとゆうまに組み伏せられた。
潤｢･･･クッソ｣
大倉｢フン･･･たいしたことねえな｣
岩野｢潤さんっ！？｣
駆けつけてきた岩野が俺から大倉を引き離す。
岩野｢潤さん、早くAさんをっ！｣
潤｢わ、わかった｣
もうすぐだ、すぐそこにAがいる。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
