時、既に遅く ページ43
☆翔side☆
俺の誕生日はまだ先なのに誕生会をやると言う。
俺のために作ってくれたハンバーグは･･･
｢ん･･･んっ･･･ん？･･･ククッ｣
A｢あーっ、まだ食べちゃダメ･･･
って、いま笑ったよね？？｣
翔｢いや、別に？なんでもねえよ｣
A｢じゃあなんで笑ったの？｣
翔｢たーくんにも毒味してもらおう(笑)｣
A｢ひどい！毒味ってなによ！｣
翔｢ははは｣
A｢料理したの久しぶりだったの！｣
翔｢ふうん･･･なるほどなあ｣
A｢もう、翔にはご飯作ってあげないからね｣
口を尖らせ文句を言いながら俺を睨みつける。
そんなの全然こわくねえよ。
拗ねて俺に背を向けたから
その背中を優しく包み込んだ。
A｢ヤダ･･･翔なんかキラ･･･｣
怒ったり泣いたり笑ったりするお前に
俺はいつも振り回されてばかりだけど
そんなお前を見たくてついいじめたくなるんだ。
Aの髪に顔を埋めると
いつものAの匂いがする。
翔｢･･･はぁ｣
A｢しょお･･･？｣
あぁ･･･こんなにもお前が愛おしくて堪らない。
翔｢A･･･愛してる･･･愛してる･･･｣
こうして側にいるのに
不安で押しつぶされそうだ。
A｢しょお、どうしたの？｣
込み上げる感情を抑えきれなくて
力いっぱい抱きしめた。
A｢んっ･･･痛いょ｣
俺は何度でも言う。
お前がいれば･･･他には何もいらない。
大事な人たちを裏切っても
大事な仕事を失ったとしても
俺にはお前が必要なんだ。
そのためなら俺は何だってできる。
じゃあ、お前はどうなんだ？
翔｢いままでの過去を選んだのは俺だ。
これからの未来を決めるのは･･･お前｣
A｢え･･･？｣
翔｢Aはどうしたい？｣
お前のいまの気持ちを聞かせてくれ。
そしてその気持ちを最優先するから。
Aは俺の腕の中で
ゆっくりと顔を上げながら言った。
｢翔･･･あたし･･･っ｣
ピンポーン♪
言いかけたAの言葉と
インターフォンが重なった。
A｢あ･･･たーくん？｣
翔｢ん、開けてやれ。
どんだけデカいプレゼントなんだ？｣
A｢おかしいな、手のひらサイズなのに･･･｣
Aは俺の腕をすり抜けて玄関へ向かう。
離れていく後ろ姿を見送る。
･･･そのとき変な胸騒ぎがした。
A｢はあーい、いま開けるね｣
翔｢Aっ、開けるな！！｣
叫んだときには既に遅かった。
カチャ
A｢さとにぃ？！｣
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
