お兄ちゃんの顔 ページ5
☆あなたside☆
カズ｢先輩？これ見て下さい｣
カズがレースまでの練習メニューを見せてきた。
A｢カ、カズくん･･？これはなにかなあ？｣
カズ｢だから先輩のメニューです^ ^｣
そんなとびきりの笑顔をされても･･ねぇ
A｢あなたはあたしを泣かせたいのかな？｣
カズ｢はい！久しぶりに先輩の泣いた顔が見たくて
張り切っちゃいました！頑張りましょうね！｣
あぁ･･･その子犬のような、、、
いや体格はすでに中型犬だけど
その円らな瞳に見つめられたら嫌とは言えない。
A｢が、がんばるぞ･･･｣
雅紀｢うぇ！マジ？これやるんだ、すげぇ･･｣
A｢なに言ってんの？あんたもやるの！｣
雅紀｢うぇぇ！？やだ、俺やだよー｣
カズ｢ランニングから行ってらっしゃい^ ^｣
カズの癒しの笑顔に見送られ、
嫌がる雅紀を引きずりながらゲレンデへ向かった。
翔に言われたの････････
｢お前の弱いところを嫌なところを見せても、
変わらずにそばにいてくれる人を大切にしろ｣
すぐに思い浮かんだのは潤だった。
あたしの全部を見せてきた。
それでも一緒にいてくれた。
だけど、それは翔も同じだよ？
｢潤は俺とは違う。真面目で誠実で･･･
嘘はつかない男だ。
絶対にお前を裏切ることはしないから｣
そんなことわかってるよ。
今までだって潤はあたしに
嘘をついたことはない。
だけど、それは翔も同じ･･･
｢･･･じゃないだろ？俺は嘘つき、だからな｣
翔は俯きあたしに背中を向けた。
｢どんな事があっても潤の手を離すなよ？
急がなくていい焦らなくていいから･･･
お前はお前らしくいけ｣
なんだか翔の背中が小さく見えた気がした。
｢潤と幸せになるんだろ？負けんなよ！｣
あたしの頭をグシャグシャとかき混ぜる。
それは妹を励ますお兄ちゃんの顔だった。
翔がそう言ったから･･･
そう言ってくれたから。
あたし、頑張ろうって。
いま、あたしができることをやろうって。
A｢はぁはぁ･･んっ、きっつー｣
雅紀｢お、れ･･はぁ･･も、ムリ･･･｣
一通りのメニューを終えたあたしたちは
雪の中に倒れ込んだ。
A｢フフ･･でも気持ちいー｣
雅紀｢よかった。元気でたみたいだね｣
A｢え？｣
雅紀｢泣かせるくらいのメニューにしたら
先輩は復活するからって(笑)｣
カズ｢だって先輩、ドＭだし(笑)｣
A｢なっ･･なにそれ//｣
なんだかあたしは、、、
このふたりにも励まされていた。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
