お前のためにしていること ページ33
☆翔side☆
｢･･･しょお、お願いがあるの｣
いまにも泣きそうな顔でAが言ったから･･･
｢帰りたい｣と言い出すんじゃないかって
内心ビビっていた。
翔｢な･･･なんだ？｣
A｢今日、ニュースあるよね･･･？｣
翔｢･･･あぁ｣
今日は生放送の仕事がある。
この番組は俺が自分ではじめて手にしたものだ。
メインのキャスターとして何よりも大事に大事に
温めてきたものだけに思いれも深い。
だけど･･･そんなこと･･･
いまの俺にはどうでもいいことだ。
このままAといられるなら
仕事なんかどうなっても構わない。
A｢そんなのダメだょ･･･｣
Aが俺の胸に飛び込んで来た。
A｢翔の大事なものを手放さないで？｣
翔｢俺はお前より大事なものなんてないんだ｣
A｢仕事･･･辞めないよね？｣
翔｢もういいから、お前は気にするな｣
A｢･･･そうやってまた捨てるの？｣
翔｢え？｣
A｢あの時のあたしみたいに
簡単に捨てちゃうんだ｣
翔｢それとこれとはちが･･･｣
A｢同じだょ？後で絶対に後悔するょ？
･･･だからお願い、後悔しない選択をしてほしいの｣
俺を見上げるAの頬に涙が伝う。
翔｢･････わかったよ｣
ただ、Aをここにひとり残して行きたくない。
あまり迷惑をかけたくないが･･･
やっぱりアイツに頼むしかないな。
翔｢たーくん、頼みがある｣
大倉｢なによ、どうしたの！？｣
翔｢Aの着替え持って来て｣
大倉｢え、どうゆうこと？｣
翔｢あと下着もな、さすがに俺のは･･･｣
大倉｢え、ちょっと翔、どうゆうことよ！？｣
苦しい時のたーくん頼み･･･
俺はいままで何度となく助けられてきた。
ピンポーン
大倉｢やっほー♪｣
A｢･･･たーくん！？｣
こうして数時間もしないうちに来てくれた。
A｢いってらっしゃい｣
そして玄関先でたーくんに耳打ちされる。
大倉｢ウチにも調査依頼が来たわよ？
Aのことを必死で探してるみたい｣
翔｢チッ･･･｣
大倉｢とりあえず、すぐに部屋を移動するわ｣
翔｢ああ、頼む｣
たーくんはいつだってそうだ。
余計な事は何も聞かずに動いてくれる。
俺のよき理解者だ。
大倉｢翔？これもAのためでいいのよね？｣
翔｢･･･あ、あぁ｣
そんなたーくんに後ろめたを感じながら･･･
そうだこれは全部
Aのためにしていることなんだと
俺は自分にそう言い聞かせた。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
