夢じゃねえよ、、 ページ28
☆あなたside☆
ん、んっ･･･ぐ、
なにこれ･･･
くるし･････ぃ
目が覚めた途端、いきなりの息苦しさ･･･
｢んー･･まだ早えよ･･･｣
低く掠れた声が頭の上から聞こえて
さらに息苦しくなった。
あたしはいま抱き枕にされている！？
となりで寝ているのは･･･
スンッ･･･
小さく息を吸ったらあの懐かしい匂いがした。
｢んっ･･･んん･･｣
こうなったら、うまくすり抜けるしかない。
少しずつ体をズラしてその腕から逃れた。
｢はぁ･･･助かった｣
ため息と同時に部屋を見回す。
ここは寝室･･･そしてこのベッド･･･
あのときのまま、そのまま。
昨夜はあまりに翔が強引でついてきてしまった。
まさかここに来るなんて思いもしなかったから。
戸惑いよりも懐かしさでいっぱいになり
嬉しくてはしゃいだ。
そして、翔が言ったの。
｢もう一度最初から･･･俺とお前、
初めてここに来たときのように、
ふたりきりでやり直すんだ｣
真っ直ぐにあたしを見る翔は
｢愛してる｣って何度も何度も囁くから･･･
あたしはただ頷くしかなくて
他には何も考えられなくなった。
これは夢？
そう夢かもしれない。
ベッドの上でギュッと頬を抓ってみた。
｢いっ･･･たぃ｣
｢･･ククッ･･･｣
背中越しに小さく笑う声がして振り返る。
翔｢何してんの？｣
A｢な、なんでもないし･･･｣
翔｢もしかしてこれは夢？とか確認した？｣
A｢･･･｣
翔｢図星か(笑)夢じゃねえよ、これは現実･･･｣
後ろから羽交い締めにされ、
そのままベッドへ倒された。
A｢あ･･･//｣
翔があたしを見下ろす。
翔｢フッ･･･何固まってんの？｣
A｢だ、だって･･･//｣
翔｢お前は何も心配すんな。俺とここにいろ｣
翔の顔が段々と近づいてくる。
｢んっ･･･//｣
あたしは嬉しかった･･･
いま目の前に翔がいる。
翔がいないなら死んでもいいとさえ思った。
辛かった。苦しかった。
それでも頑張っていろんな事を乗り越えて
今日まで生きてきた。
そしていままで忘れたくても忘れられなかった
大好きで大好きな人がここにいる。
これってやっぱり夢かもしれない？
もう一度頬を抓ってみた。
A｢いたた･･･っ｣
翔｢ははっ･･バッカじゃねえの｣
A｢バカじゃないもん｣
夢なのか現実なのかまだわからない。
だけど次の瞬間･･･
翔のとった行動が信じられなくて
あたしは怖くなり背筋が震えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
