あのときのまま ページ25
☆あなたside☆
あれから、、、
翔はあたしの手を取りホテルの中へ入ると
エレベーターのボタンを押した。
｢え？部屋に戻るんじゃないの？｣
｢いいから黙ってついてこい｣
翔はそれきり何も話さなくなった。
あたし達が乗り込んだエレベーターは
最上階ではなく地下へと向かう。
そして車にリモコンを向けてロックを解除して
助手席に回り込みドアを開ける。
｢ほら、乗れ｣
翔に背中を押されてあたしは車に乗った。
｢･･･これ着てろ｣
暖房を全開にして後部席から
コートを取り着せてくれた。
あたしはそれに包まり座席に深く身を沈める。
微かに翔のにおいがした。
なんだか懐かしくて、なんだか嬉しくなった。
A｢･･･ありがとう//｣
翔｢ん･･･｣
小さく頷いた翔は静かに車を発進させた。
翔がなにを考えているのか
何処へ行こうとしてるのか
それもそのうちわかるだろうと
翔の温もりを感じながら
車の揺れが心地よくて
いつのまにか寝てしまった。
翔｢おい、起きろ｣
A｢･･･ん｣
翔｢ついたぞ｣
眠い目を擦りながら
翔に手を引かれ車から降りる。
ここはどこ？
どこか見覚えのあるような･･･
そこは建物に隣接されている駐車場だった。
少し歩いて上を見上げる。
A｢･･･翔、ここって？｣
期待と不安が入り混じって
胸の高鳴りが大きくなってゆく。
やっぱりそうだよね･･･
それは玄関のドアの前で確信に変わる。
鍵穴に鍵を差し込んだ翔は
あたしを見て片口を上げニヤリと笑った。
そうここは翔とふたりで暮らしていた部屋で
ふたりの思い出が詰まっている場所だから･･･
ここも、それも、どれも、、
あのときのまま、そのまま、
ふたりの思い出が残されていた。
A｢しょお！ねえ、しょお！｣
翔｢フッ･･･なんだよ｣
A｢だって！ねえ、だって！｣
翔｢お前、興奮しすぎ(笑)｣
A｢あたし知らなかった｣
翔｢言ってねえし｣
A｢ズルい！｣
翔｢なんだそれ(笑)｣
A｢どうしてここ、そのままにしてたの？｣
翔｢解約すんのがめんどくせえから｣
A｢ここで暮らしてるの？｣
翔｢･･･いや｣
A｢さとにぃは･･･？｣
翔｢誰も知らねえよ｣
A｢･･･なんであたしに？｣
どうしていまになって
あたしをここに連れて来たのか
聞いてみたくなった。
翔｢･････A？｣
A｢なに？｣
翔｢もう一度ここで･･･俺と暮らさないか？｣
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
