諦めろ ページ22
☆あなたside☆
食事が終わる頃、、
支配人｢A様、お迎えにあがりました･･･｣
深々と頭を下げたホテルの支配人が
あたし達を部屋まで案内してくれた。
ここは最上階のスウィートルーム。
長い廊下の端と端にふた部屋しかない。
ドアを開けるとグルリと見渡せる程のリビングと
大理石の床に吹き抜けの天井に
全面ガラス張りの窓からは果てしなく広がる景色･･･
｢･･･････････････｣
部屋に入った4人は無言のまま立ち尽くしている。
やっぱりそうなるよね？
あたしも最初はそうだった。
支配人｢A様？いつものように
なにかございましたらなんなりと･･･｣
A｢はい、いつもありがとうございます｣
パタン
雅紀｢ねえ･･･帰ろうよ｣
震える声で雅紀が言った。
A｢え、なんで？｣
カズ｢先輩･･ヤバすぎます｣
ふたりは何故か着ているジャージを脱ぎはじめた。
A｢だから、なんで？｣
雅紀｢A･･･これ普通じゃないよ？｣
カズ｢僕たち一般人ですからね｣
雅紀｢さっき偉そうな人がA様って｣
カズ｢場違いすぎて引きますよ｣
ふたりは部屋の入り口まで後ずさっていく。
智｢･･･バッカじゃないの？ビビってんじゃないよ｣
さとにぃは大股でズンズンと突き進んで
部屋の真ん中にあるソファーへ身を投げた。
智｢こんなの普通だっつうの！｣
好きにしていいってんだから遠慮すんな｣
雅紀｢いいの？本当に？｣
カズ｢じゃ、じゃあ･･･｣
雅紀・カズ｢やったあ！！｣
ふたりは何故か下着姿のまま部屋の中を走り回る。
ピンポーン
ス｢こちら副社長からです｣
それから食べきれない程の飲み物や食べ物が
次々と運び込まれてきた。
智｢す･･･すみません｣
あんなに息巻いていたさとにぃも
この待遇にすっかり恐縮している。
潤からのメッセージカードには
｢兄妹水入らずを楽しんで下さい｣と一言。
智｢せっかくだから･･･水入らずしよっかねえ｣
あんなにお腹いっぱい食べたのに
テーブルに並ぶ料理たちを食べはじめる3人。
智｢翔もこっち来て飲もうよ｣
窓際に立つ翔はそのまま外を眺めている。
この部屋にってから一言も喋っていない。
A｢･･･翔？｣
翔｢夜景･･･すげえな｣
A｢そう？あたしはいつも見てるけど｣
翔｢いつも･･･か｣
翔は腕組みをしてなにかを考えている。
そして振り向いた翔があたしに言った。
｢お前･････潤との結婚は諦めろ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
