水入らず ページ16
☆翔side☆
ピンポーン
智｢あいてるよー｣
カチャ
翔｢ただいま｣
智｢おっかえりー♪｣
翔｢酒買ってきたぞ｣
智｢おう、サンキュー｣
智｢もうすぐできるからねえ〜｣
テーブルの上に並ぶご馳走たち。
翔｢フン･･Aの好きなもんばっかじゃね？｣
智｢フフン♪ あったりまえじゃね？｣
フリルのついたエプロンをつけたうちの長男は
ご機嫌な様子で大量の唐揚げを揚げていた。
翔｢雪ねえたちは？泊まり？｣
智｢うん、てことで今日は兄妹水入らずだよ^ ^｣
雪ねえがママ友と旅行に行くからいないからと
今朝急に呼び出された。
あれからAのこと気になってたし
無理矢理仕事の段取りをつけて帰ってきたんだ。
さとにぃが言うように、
｢兄妹水入らず｣したくてさ。
翔｢Aは？｣
智｢まだ、ちょっと連絡してみて｣
翔｢りょーかい｣
上着を脱いでネクタイを緩めながら
ソファーに腰を落とす。
そしてAの携帯を呼び出すが
何度も留守電に繋がるばかりだ。
翔｢A出ないんだけ･･･｣
RRR･･･RRR･･･
そのタイミングでさとにぃの携帯が鳴った。
智｢あ、Aちゃんかもよ？｣
両手が塞がったさとにぃが
エプロンのポケットにある携帯を取ってくれと
体を突き出してきた。
フリルのポケットから携帯を取り上げると
そこにはカズの名前が･･･
翔｢ん？カズだ･･･もしもし？｣
カズ｢え、あれ？翔さん？｣
翔｢ああ、俺。いまさとにぃと一緒にいる｣
カズ｢あ、の･･･｣
翔｢あのさ、Aの携帯繋がらねえんだけど？｣
カズ｢あ、やっぱり･･･｣
翔｢なんだよ？Aに何かあったのか？｣
カズ｢いちお、報告と思いまして･･･｣
翔｢･･･報告？！｣
智｢な、なに？Aちゃんがどうしたの？｣
Aの名前を出した途端、
さとにぃが詰め寄ってきた。
カズ｢実は･･･練習中にケガを･･･｣
翔・智｢え、ええーーーっ！？｣
カズ｢ケガと言っても･･･もしもし？聞いてます？｣
智｢ねえどうしよう･･･｣
翔｢ど、ど、どうしたらいいんた｣
もう、そこからは二人してパニックで
カズの話なんかまともに聞きやしない。
智｢早くAちゃんとこ行こーよ｣
翔｢そ、そうだな、行くぞ！｣
カズ｢もしもーし！翔さん？翔さーん･･･｣
俺たちはAのことになると
回りが見えなくなるのはいつものことで･･･
大事な大事な俺たちの宝物だから。
Aに何かあったら･･きっと俺たちは･･･
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
