いなくなったら･･･ ページ15
☆あなたside☆
潤のことがあまりに心配で･･･
｢副社長室｣の前まで行ったら
廊下まで聞こえてきた岩野さんの怒鳴り声。
すごい怒られてるのがわかる。
しばらく部屋の前をウロウロしていたら･･･
携帯が震えて、
画面を見ると岩野さんからのメール。
(心配はいりませんから部屋にお戻り下さい)
･･･って、あたしの行動バレてるし(汗)
部屋に戻ってもやっぱり落ち着かない。
A｢あーっ、もお｣
声を上げてソファーに身を投げた。
A｢いっ･･･た｣
ゲレンデで打ちつけた肩に痛みが走る。
あのときの光景を思い出したら
怖くなってブルっと身震いがした。
あの時は本当に一瞬の出来事で
これだけの怪我で済んだことは
不幸中の幸いだった。
こうゆう時、自分は危険なスポーツをしていて
一歩間違えたら･･･もしかしたら･･･
自分はいなくなるかもしれない現実と
向き合っているのだと身にしみて感じる。
｢あたしがいなくなったら･･･どうするだろう｣
ふと思うことがある。
ふと浮かぶ顔がある。
BuBuBu･･･BuBu
A｢ひゃっ･･･｣
ソファーに身を沈めながらボォっと考えていたら
突然携帯の振動で飛び起きた。
慌てて着信画面をタップすると
叫び声が飛び込んでくる。
｢Aちゃん！？ Aちゃんなの？｣
｢おい、落ち着けって！｣
｢生きてるの？返事してよお｣
｢聞こえてるなら返事しろ！！｣
｢わぁ〜にぃはどうしたらいいんだぁ〜｣
｢俺だってどうしたらいいのかわからねえよ！｣
な、なに？ このやり取り･･･
あまりにうるさすぎて
携帯を耳から遠ざけた。
｢にぃもいまからいくからねぇ〜｣
｢俺を置いてくな！どこまでも一緒だからな！｣
｢そうだぁ〜辛い時も悲しい時もぉ〜ううっ｣
｢バカ、泣くんじゃねえ！｣
まったく･･･どうしたもんか。
｢この先何があっても離れるもんかぁ〜｣
｢ぜってえ離すもんかぁ〜｣
本当にこの兄弟は面白すきる(笑)
A｢フフフ･･･アハハ｣
智｢ねえ、Aちゃん笑ってるの？｣
翔｢え、マジか？おい携帯貸せよ！｣
智｢やだよ〜にぃが先だからね｣
今度は携帯の取り合いが始まった。
妹はあらためて感じました。
｢あたしがいなくなったら･･･｣
この兄たちは生きていけないだろうと。
それだけ愛されているのだと
心から心の底から嬉しかったのです。
智｢てことで、もうすぐ着くからねえ｣
翔｢待ってろよぉ｣
もう･･･この兄弟、訳が分からない。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
