後継者としての覚悟 ページ11
☆潤side☆
俺がスキーを辞めてオヤジの跡を継ぐことを
決めた時にオヤジに言われたことがある。
｢お前が将来･･･私の跡を継いで
松本グループの後継者になると言うなら
覚悟しておきなさい。
会社で働く何千の社員とその家族たちを
守る責任があることを。
たとえ、自分を犠牲にしても、
一番大事なものを失うことになろうとも
何よりも会社を優先しなければいけないんだ｣
その言葉通り、オヤジはかあさんの最後に
立ち会うことができなかった。
そのかあさんとも見合いで出会い
結婚したんだと聞いたことがある。
オヤジは松本グループの責任者として
一体どれだけ大事なものを失ってきたのだろう。
俺が松本グループの後継者である限り
自分の相手を自分で決めることはできない･･･
･････そういうことなのか？
Aに出会って俺の人生は変わった。
Aがいてくれたから俺の今がある。
この先、Aがいない人生なんてありえない。
Aを失うくらいなら
そんな覚悟なんてクソくらえだ！！
潤｢カズ！｣
カズ｢潤さん？！｣
潤｢Aは？Aはどこにいる？｣
カズ｢先輩なら雅紀先輩とあそこに｣
カズが指さした先を見上げると
真っ白な景色の中にふたりの姿が見え隠れする。
｢Aー！Aーっ！
早く降りてこい。
ここまで！俺のところまで！！｣
スーツに革靴という場違いな格好で来た俺は
何度も滑って転びながらも両手を振り回しながら
ありったけの声で叫んだ。
カズ｢ヤバいな、吹雪いてきた｣
みるみるうちに大粒の雪が横殴りになり
滑り降りてくるふたりの姿が見えなくなった。
この時はじめて感じた。
一番大事なものを失うことの怖さで
体の震えが止まらなくなった。
そしてAの手のひらから伝わる温もりを
何度も確かめながら俺は決めたんだ。
いますぐにでもAを俺のものにするって。
潤｢えと、A？とりあえず結婚しよう｣
A｢･･･は、い？｣
潤｢はい？って･･･そこハテナマークいらなくね？｣
A｢潤が何言ってんのかわかんない｣
潤｢だってプロポーズまだって言うから･･･｣
A｢･･･こ、のバカ潤アホ潤ダサ潤っ｣
潤｢うっ･･･｣
急に怒りだしたAから
見事な頭突きでボディブローを食らった俺。
A｢そんなプロポーズならいらない！｣
潤｢わぁー暴れるな！安静にしてろって！｣
岩野｢潤さん･･･サイテーだ｣
バックミラー越しに岩野が冷たく言い放った。
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nao(プロフ) - 翔くんはずっと主人公ちゃんを想いながら自分の想いに蓋をしてきたから結ばれるといいなぁ。 (2017年9月4日 3時) (
レス) id: 362f6b5967 (このIDを非表示/違反報告)
ラブキ(プロフ) - 更新ありがとうございます！！あたしの翔にぃ大好きです！！翔くんの独占欲がたまりません！！続きがとっても楽しみです！！応援しています！！！ (2017年8月25日 11時) (レス) id: d9c968210f (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - 更新をワクワクしながら待ってます！これからも頑張ってくださいね！いつまでも応援してます！ (2017年7月18日 17時) (レス) id: 3719d2f160 (このIDを非表示/違反報告)
翔☆ミユ - これからも頑張って下さい。更新待ってます!！ (2017年4月3日 16時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - いつも、更新を楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。 (2017年3月5日 0時) (レス) id: 9679bb0297 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きらら | 作成日時：2017年1月3日 20時
