MIRACLE twins 3

☆誰にだって反抗期 ページ37

大介 side


この前、蓮が可愛げのある反抗期モードだったでしょ？で、俺ら兄弟の中で、反抗期って言葉とは関係なさそうだった感じの人がいるじゃん？亮平っていうんだけど！

亮平の反抗期って最近のことなんだよね〜。一昨日じゃん！みたいな！今日は大介さん、こっそりその時の話をしちゃうぞ〜！


辰「亮平、今日予備校？」

亮「あ、うん」

辰「りょーかい。直で行くでしょ、おにぎり持ってきな」


お察し頂けた？亮平の反抗期は高3、つまり去年なんだよ。受験のいらいらとか悩みとか、全部重なったんだろね。夜中まで勉強してることも多かったんだ。亮平の行ってる学部、かなりレベル高いからさ。


照「亮平？無理すんなよ、飲み物とかちゃんと飲んで」

亮「わかったわかった」

照「…なあ、その言い方何？ほんとにわかってる？」

辰「照、やめとけ」


照は亮平を気にかけてちょくちょく声掛けては苛立ってて、その照を兄ちゃんが宥めてる感じ。俺？俺は蓮と双子担当だよ。今は亮平に近寄るな、ってね。

しばらくして、ついに亮平が大爆発しちゃった。照と兄ちゃんの押し問答がきっかけになったみたい。


照「なあ、兄ちゃんは心配じゃねえの？」

辰「心配に決まってるだろ、だからこそやりたいようにやらせてやればいいじゃん」

照「だからって、あれじゃ身体壊すじゃん」

亮「…部屋の前で喧嘩すんなよ。人のこと腫れ物にさわるみたいな扱いしてさ、何なの？そんなに関わりたくねえならほっとけよ」

照「はあ？お前こそ何なの？人の心配なんだと思ってんだよ」

亮「心配してなんて言ってないから」


ああ言えばこう言う果てしない口喧嘩。兄ちゃんも黙ってられなかったみたいだね。


辰「おい、いい加減にしろよ。これでなんか解決したか？亮平は勉強うまくいくようになる？照は思ってること伝わる？無理だろ。頭冷やせよ」

亮「…っ、まじでもういいから、ほっといて」


ここからが大変でね、亮平は学校と予備校以外、部屋から出てこなくなっちゃったんだよ。

♪→←♪

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す