♪ ページ20
亮平 side
「…っ、あれ…？」
懐かしい夢を振り切って目を開けた。和室で目を閉じたはずの俺が、なんでベッドに、しかもお兄ちゃんの部屋にいるんだろう。体を起こそうと思ったけど、途端に視界がぐるぐる歪んだから諦めた。
辰「おー、起きたかこのバカ野郎」
「なにそれ人聞きの悪い…」
照「急に動かなくなったと思って熱計ったら40度目前だった時の俺らの気持ち考えろよな、まじで死んだかと思ったわ」
「え？俺、熱あったんだ…」
照に怒られて、やっと自分の現状を把握する。雨の日の頭痛だと思ってたら、熱があるせいで頭が痛かったらしい。となると、倦怠感も目眩もすべて納得がいった。
「だからかあ、いつもと違うなあって思ったんだけど…熱あるとは…」
ぼそりと呟いたのを聞き逃してはくれなかったお兄ちゃん。盛大にため息をついて、お説教モード。
辰「お前が双子のこといつも見てくれてるのはよく分かるし有難いけど、じゃあお前は？自分のこと蔑ろでいいわけ？」
「っ、蔑ろにはしてるつもり、ないんだけど…」
辰「お前はしてないつもりなのかもしれないけど、実際そうなの。自分のこと、もっと大事にしなさい」
あの日と同じセリフと共に、べしっと雑に冷えピタを貼られて「じゃ、照任せたよ〜」と呑気に出ていったお兄ちゃん。
照「…まじ焦った。顔色悪いし、熱いし、手冷たいし、こいつ死ぬのかなって」
「っふふ、んな大袈裟な…」
照「前のさ、大喧嘩した雨の日のこと思い出した。あの日もこんなんだったなって」
「俺ね、さっきそれ夢で見たよ」
ふふ、と笑いあって空気が和らぐ。照からは氷枕が差し入れされて「もう二度と体調面で無理するんじゃねえぞ」とデコピンを食らってしまった。でも知ってるよ、照が俺の熱が下がるまで、ずっと看病するって言ってくれてたこと。
翔「りょうちゃんのことね、ひーくんずーっとかんぴょうなんだって！」
涼「わあ、おいしそう！」
ちょっとずれてて抜けてる可愛い末っ子たちが、教えてくれたからね。
fin.
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リクエスト：亮平が体調悪いのを隠したまま双子と遊んでいて、辰哉と照にバレてちょっと怒られる話
リクエスト ありがとうございました！
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ぴぴぴ(プロフ) - さくさん» お返事ありがとうございます！承知いたしました、現在書いている5作目か、入らなければ6作目のほうに載せさせていただきますので、少しお待たせしますがぜひご覧下さい♪ (2020年10月17日 21時) (
レス) id: ed1abd5909 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - はい！亮平くんでお願いいたします (2020年10月17日 19時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴ(プロフ) - さくさん» リクエストありがとうございます。主人公は亮平でお間違いないでしょうか？お時間のある時にコメントにてお教え頂けますと幸いです。よろしくお願いいたします。 (2020年10月17日 19時) (レス) id: ed1abd5909 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - 照との喧嘩で雨の中外に出で風邪ひいて目眩も酷くなる感じみたいです (2020年10月17日 17時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
浬佑(プロフ) - リクエスト書いていただきありがとうございました。いつも双子ちゃんに癒されてます。移行先でも更新楽しみにしてます。 (2020年9月5日 19時) (レス) id: c920f10b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴぴ
| 作成日時：2020年8月21日 21時
