MIRACLE twins 2

☆弟思い ページ40

蓮 side


寝苦しさに目を開けたら、どたばたしている音と、頭の痛さと、嫌な寒さと、一気に情報が入ってきた。頭悪い俺でもわかる、具合悪いなこれ。


「あ〜、やらかしてるこれ」


…くそ、言葉にしなきゃよかった。ゆっくり身体を起こすと、頭はがんがんするし、寒いし。で、外の騒がしさは何だろ。とりあえず、頭痛いって誰かに言った方がいっか。


辰「あ、蓮起きたのね、起き抜けに悪いんだけどさ、涼太がげろげろでリビング大変なことになってるから、洗濯とか手伝ってくれる？」


部屋を出たら、兄ちゃんが大慌てで涼太の保険証と診察券、上着を掴んで階段を降りていった。照くんの声がしたから2人で病院かな。

リビングに行ったら、カーペットが大変なことになってて、大介くんがソファをどかそうとしてた。


大「蓮！おはよう！ごめん、俺非力すぎたからソファの反対側押してくれる？」

「ん、いいよ。せーの、」


寒気と頭痛はこの際しょうがない、とりあえず片付けを手伝おう。てことで、その場をできる限り綺麗にしてくれた大介くんに変わって、洗濯機にぎゅうぎゅうにカーペットを押し込む。


「スイッチが分かんねえ…洗剤ってどこだ…」


だいぶ迷ったけど、どうにか洗濯機を回したら、涼太の汚れた服を水道で洗う。こういうの、予洗いって言うらしい。


亮「ごめんね蓮、起きたばっかでしょ。朝ごはん食べた？」


涼太が大変なことになって号泣したらしい翔太を宥めてた亮平くんに聞かれたけど、食欲ないし、食べなくても平気って答えちゃった。てか、頭痛いのやべえな。全然治らないし、ふらふらしてきた。


「洗濯機終わるまで、ちょっと休憩…」


洗面所に座り込んだら、意識がふっと遠くなっていった。

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