MIRACLE twins 2

♪ ページ38

辰哉 side


「翔太、どしたの？たっちゃんここにいるからお話してくれる？」

翔「たっちゃんね、しょうたにばいばいしたの、やだっていってもばいばいなの、だいちゃんも、ひーくんもりょうちゃんも、れんもりょうたも、みーんなばいばいしたの」

「そっか、みんないなくなっちゃう夢だったんだね、怖かったねえ。大丈夫、たっちゃんも大ちゃんも、ひーくんも亮ちゃんも蓮も涼太もみーんないるよ？翔太のこと大好きだよ」

翔「たっちゃんも、しょうただいすき？」

「もちろん。じゃなきゃこんなにぎゅうってしませ〜ん」


ふざけて強く抱きしめてあげたら、やっと涙が止まったみたい。そのまま俺の部屋に寝かせて、朝になったら元通り、だと思ったんだけど。


翔「やぁだ！しょうたたっちゃんといるぅ！」

照「翔太、兄ちゃんは保育園行かないよ？お仕事だよ」

翔「でも、でもぉ…ばいばいやなの、たっちゃんといるの！」


昨日の夜のことや、翔太が見た夢の内容は話したから、みんな朝から翔太のことをなんとなく甘やかしてくれてた。

でも、出かけようとしてるあたりで翔太が号泣して俺にしがみついて離れなくなっちゃったよ。参ったな、今日は休めないんだよ…


照「兄ちゃん、翔太会社に連れていける…？訳ないよね」

「ん〜、いけないこともないかもしれない…とりあえず聞いてみるよ」


会社に事情を話して、どうにかならないか相談してみる。前来てくれて可愛かったからって歓迎してくれた課長。ほんと有り難すぎるよ。特例措置だよね。よし、翔太の目線にしゃがんでお約束をしよう。

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