♪ ページ33
亮平 side
何時間、公園にいたんだろう。帰ろうって思った時には、ふらつくし汗は出ないし、やっちゃったなって。運良く大我に会えて、大介くんと連絡取ってくれて、迎えに来てくれるって。
大我「亮平でも難しいんだから、答えは分かんないよ。ちゃんと伝えないと」
なんてアドバイスをもらって、大介くんと家に帰った。
辰「おかえり。涼しい服に着替えておいで」
翔「りょうちゃ、なおったらぎゅうしてね」
涼「りょうたもぎゅうしてあげる」
みんなの優しさに、逆に苦しくなる。こんな俺に、優しくしなくてもいいのにな。うだうだしていると、大介くんが顔を出した。
大「おいで。亮平の思ってること教えて？亮平はひとりじゃないんだよ」
大介くんは俺の考えもお見通しみたいに、ほしい言葉をくれる。リビングに戻ってソファに座れば、お兄ちゃんが話し出した。
辰「照から内容は聞いたよ。亮平は何を思ってるの？」
「俺、秀でたものもないし、弟として情けなくて…俺でもできることはやりたかった。照くんは、俺の憧れで、羨ましくて、だから、八つ当たり、しちゃった」
涙が止まらなくて、泣き声で震えたごめんなさいしか言えなかった。まともに謝れもしない自分が嫌になる。でも、照くんがぎゅって抱きしめてくれたんだ。
照「ごめん。亮平のためって勝手に思ってたけど、亮平のこと考えてやれてなかった」
「ひかる、くん…」
照「情けないとか思うなよ。賢くて気が利いて、弟思いの兄ちゃんで、俺の最高の弟だよ」
ごめんねって何回も言ったら、もういいよって笑ってくれた照くん。お兄ちゃんは号泣、大介くんは頭を撫でてくれて、蓮も泣いてて、双子は拗ねちゃったみたい。
翔「ひーくんずるい、しょうたがさきにぎゅうするやくそくしたんだもん…」
涼「そのあとりょうただもん！」
照「ごめんって(笑)今のはごめんねのぎゅうだから許して？ほら、亮平待ってるよ」
翔「しょうたね、りょうちゃんみたいにおべんきょうするの」
涼「りょうたはね、りょうちゃんとおりょうりするの！」
「ふふ、ありがとね」
蓮「亮平くんの説明分かりやすいから、また勉強教えてね」
「もちろん。次もいい点取ろうね」
やっぱりこの家に生まれてきてよかったなあ。優しいお兄ちゃんたちと可愛い弟に囲まれて俺は幸せです。お母さん、これからも見守っててね。
fin.
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リクエスト：兄たちの喧嘩
リクエスト ありがとうございました！
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ぴぴぴ(プロフ) - 呉葉さん» コメントありがとうございます。初めてこのようなお言葉を頂き、とても嬉しいです…！呉葉様を初めとする皆様のおかげで、3作目に入りそうです。今後ともどうぞよろしくお願いします♪ (2020年8月21日 18時) (
レス) id: f58e76db01 (このIDを非表示/違反報告)
呉葉(プロフ) - いつも楽しく拝見しています。日々、こちらの小説が更新されるのが楽しみで更新の通知を見る度に嬉しくなり、可愛い双子と家族達に癒されています。これからもひっそりと作者様とこちらの作品を応援しております。 (2020年8月21日 6時) (レス) id: 676d38c831 (このIDを非表示/違反報告)
ajdugmta(プロフ) - 楽しく読まさせていただいてます！！お話の書き方が大好きなので、翔太にとってのヒーローが大ちゃんみたいなお話をぜひ読みたいです。お願いします！ (2020年8月20日 23時) (レス) id: 92e900fc03 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - 前作から楽しく読ませて頂いております。リクエストなのですが、双子が肺炎等で入院する事になり、嫌で泣く涼太と、我慢してても怖くて病室で眠れずに1人で泣く翔太をお願いしたいです。それを聞いたお兄ちゃん達に甘やかされ、退院後のご褒美の約束もして欲しいです。 (2020年8月18日 21時) (レス) id: 58908c72b6 (このIDを非表示/違反報告)
さく(プロフ) - リクエストです。亮平くんが体調悪いのを隠して双子と遊んでる感じ見たいです。ふっかと照くんにバレてちょっと怒られる (2020年8月18日 20時) (レス) id: 137beba8ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴぴ
| 作成日時：2020年8月9日 13時
