音にゆだねて 7

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［nb］


「翔太くん、ベッド行く？眠いでしょ」
「…んん、ねむくない…」
「はいはい、眠くないね？でも、お布団あったかいからそっちいこ、はい掴まって」

でも、めめは変わらず俺を軽々抱き上げる。俺、あのあと体重計ったらちゃんと増えていたのに。何でこうも変わらないのかと悔しくなって、よりトレーニングに明け暮れた。

結局、雑誌の表紙にバキバキに鍛えられためめの身体が晒されたし、別に特別なトレーニングをジムでしたわけではないと言うし、…え？いつの間に？


「さすが目黒、ちゃんと続けてんね」
「岩本くん監修のトレーニングだからね、効果抜群だよ」
「体力も付くから、問題なくできるだろ」
「うん、いつもばっちり。ほんとありがとう」


雑誌の表紙や誌面が公開となった日の楽屋で、照がその画像を見ながらめめを褒めていた。その口ぶりを聞く限り、彼は何やらめめの筋トレ事情を知っているらしい。


「照！！！」
「ん？翔太どした、いよいよ倒しにきた？」
「違ぇよ！何か知ってんだろめめのこと！」
「まあまあ落ち着いて、座んなよ」


こいつ、俺のこと犬かなんかだと思ってるな。わしゃわしゃ髪を掻き乱されて、しょうがないなあみたいな目で俺を見ている。


「翔太さ、めめのために筋トレしてんでしょ？」
「っ？！な、んで、」
「めめが、翔太がふっかに相談してるのが聞こえたって。可愛いけど、そんな翔太くんをずっとちゃんと抱っこできるように鍛えたいって言うからさ」


絶句。ふっかが言いふらしたと思っていたら、自分で蒔いた種だった。いよいよ日本初、いや世界初の死因・恥ずか死 の出番だろう。

…でも、トレーニングのおかげか、最近抱かれ心地がよくなったというか、安定感があるというか…うん、マイナスなことはない。


「翔太くん、こっちおいで」
「…ん、」
「ふふ、もう抱っこ抵抗しないの？」
「…ん、意外と悪くない、から」
「よかった。抱っこされてる翔太くん可愛いから、これからも抱っこさせてね」


結局今夜も俺は、めめの「おいで」の甘い誘惑に勝てなくて、自分から抱っこされにいくんだろうけれど。


fin.

・・・・・
Req：mmnbでmmに軽々と姫抱きされるのが悔しくて鍛え始めたnb。その理由に気付いていつまでも抱っこできるようにといっそう鍛えだすmm
都合により順番が前後しています。リクエスト ありがとうございました！

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