MIRACLE twins 9

☆食事の大切さ ページ26

亮平 side


先月は研究室に篭ったりバイトをしたり、ドタバタな毎日を過ごしてたんだ。


北「明日なんで朝バイト入れたんだろう…」

「…うん、ご愁傷さま。俺もだけどね」


寝不足で頭使って疲れ果ててたんだ。ちょっとでも休みたいから、必然的に食事も適当になってさ。


北「亮平、昼食わないの？」

「さっきチョコ食べた…」

北「疲れ取れないよ、これ一個やるから」


北斗が大福をひとつくれて、それをお昼にしたこともあったなあ。


辰「おかえり、今日も遅かったね」

「うん、お風呂空いてる？」

辰「空いてるよ、ゆっくりしといで」


お兄ちゃんたちには心配かけてたと思うんだよね。お風呂で寝ちゃって、照くんに引きずり出されて、大介くんが身体冷やしてくれてやっと起きたこともあったよ。

そんな中で健康診断をした結果が届いて、大介くんが「身長見せろ！」って騒ぐのを横目に封を切った。


「178。10cm大きいよ」

大「ほんとに？！見せて！」

「やだよ！」


というのも、体重が恐ろしく落ちてたの。見せるのは避けたかったのに…


「あ、照くん…！返して！」

照「…亮平、何この体重」

「え…っと、」

照「標準以下、BMIも低すぎ。メシは？」


照くんにまじまじと見られてしまった。一番見せちゃいけない人なのに…


「…食べてないわけじゃ、ないんだけど」

照「ろくなもん食わなくて、量食えなくなったんだろ」

「う、ご名答です…」


盛大なため息をついた照くんが夕飯で話題に上げて、俺の食生活は家族全員の知るところとなったってわけ。


照「亮平、お前の食事メニュー。バイトの日は無理だろうけど、そうじゃない日はその通りに食って」

「はあい…でも食べられないよこんなに…」

照「最初は残していいから。ちゃんと3食食べなさい」

大「にゃはは、心強いね亮平！」


最初は辛くて、でも照くんをがっかりさせたくなくて、無理に食べて吐いて怒られたこともあったけど、最近はちゃんと完食できるまでに戻ってきて、体重も健康的な数値になったよ。


「照くん、ありがとうね」

照「次同じことしたらもっとキツいメニュー組むからな」


言葉尻だけとると脅しみたいだけど(笑)、それが俺を思った故の言葉だって分かってるから、もう心配かけないように頑張るよ。


fin.

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リクエスト：亮平が忙しくて食事を疎かにしていたことが健康診断でバレて食トレする話
リクエスト ありがとうございました！

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