MIRACLE twins 8

☆ぽかぽかだっこ ページ38

亮平 side


翔太が久しぶりに「りょうちゃんとねんね…」って部屋に来たから、寝かしつけてお風呂を済ませて戻ってきたのはいいんだけど…


「翔太熱くない？」

翔「っけほ、けほけほ、…っんん、けほ、」


咳が苦しくて目が覚めたらしい翔太の目はうるうるしてて、抱っこしたら俺の首におでこをぐりぐり。うん、あっついね。


辰「お？どしたの翔太」

「熱と咳。まだ計ってないんだけど、結構熱いかも」

翔「けほっ、たっちゃぁん…けほけほ、げほっ」

辰「あらら、辛いねぇ翔太。亮平、そのまま抱っこしとける？熱計っちゃお」


お兄ちゃんが手伝ってくれて、検温やら冷却シートやら、看病の手筈が整っていく。少しして鳴った体温計には38度の表示。あちゃ〜、結構高いね。


「翔太、亮ちゃんとねんねしようね」

翔「っけほ、んぅ…」

辰「翔太、我慢しないで亮平のこと起こすんだよ」


お兄ちゃんによしよししてもらって、俺の布団でひとまずは眠れた翔太。熱をもった身体に触れていたら、俺も知らないうちに眠ってたみたい。


翔「げほげほ、っけほ、りょ、ちゃっ、げほ、」

「翔太…？」

翔「ひっく、…けほっ、くるし、」


夜中、顔をぺたぺた触られた感覚がして目を開けた。途端に聞こえる苦しそうな咳と、泣いてる翔太の声。必死に起こしてたんだね。


「起こしてくれてありがとね。寝てると苦しいかな、抱っこするか」

翔「けほっ、…だっこ、くるしくない、」

「亮ちゃんとぎゅーしてよっか。パワー分けてあげるよ」

翔「けほ、…あのねぇ、にぃにのぎゅー、だいしゅきだけどぉ、…いちばんあったかいのね、りょうちゃんなんだよぉ」


熱でぼんやりして随分間延びした喋り方で、可愛いことを言ってくれる翔太。


「亮ちゃんも翔太とぎゅーするの大好きだよ。幸せな気持ちになれるんだ」

翔「いまもぉ？」

「うん、つらそうな翔太を見てるのは幸せじゃないけどね。嬉しいこと言ってくれたし、ぎゅーできてるから幸せだよ」


背中をとんとんして、呼吸が整うのを待ってあげる。少ししたら船を漕ぎ始めたから、ようやく眠りにつけたみたい。


「おやすみ、翔太」


翌日から、風邪が治るまでしばらく俺の抱っこをご所望だった翔太。可愛かったけど、腕の筋肉痛は大変だったよ(笑)まあ、幸せな痛みだけどね。


fin.

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リクエスト：翔太が熱で咳が酷くて苦しくなってしまい亮平が看病する話
リクエスト ありがとうございました！

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