♪ ページ30
辰哉 side
双子が順番に熱を出したんだよね。涼太が翔太のをもらっちゃったみたい。
上3人が忙しくて、誰も休めないから亮平が見てくれてて、俺はやっと立て込んでた会議がひと段落したんだ。久々にこんな時間の電車で帰れてるよ。
「ただいま…？あれ、静かだな」
家中が静まり返っていて、寝てるのかな？なんて。覗いた子ども部屋で、亮平は課題をやってるみたいだった。
…あれ？でも、パソコンに置いてる手、動いてなくない？
「亮平？どした？」
亮「…、おにいちゃん、」
「へ、どしたの？なんで泣いてるの」
肩を叩いて声をかけたら、びくっと驚いて振り返った亮平。その頬は濡れてて、慌てて駆け寄って涙を拭ってやる。でも、亮平自身もびっくりしてたんだよね。
亮「なにこれ、なんで、わかんない…」
「きっと疲れちゃったんだね。双子のこと、全部任せちゃったもんなあ。ありがとう、おかげで仕事捗ったよ」
亮「明後日までの課題、おわってなくて、双子、あんまりよくならないし…」
「うんうん、しんどかったよね」
そっと抱きしめて背中をゆっくり摩ったら、ぐすぐす言いながらも「子どもじゃないし…」って悪態がつけるようになった。でも離れないってことは、無意識に甘えたいんだろうね。
「課題も一休みしてさ、疲れ果てた兄ちゃんと昼寝しようよ」
亮「お兄ちゃんが寝たいだけでしょ」
「…そうとも言うね」
まあまあ、なんて宥めて双子の隣で一緒に横になって、ふわふわな癖のある髪を撫でてやる。甘えるように擦り寄って眠った亮平を見てたら、俺も眠くなっちゃった。
心が疲れたら、なんでもお休みすればいいよ。兄ちゃんが手助けしてやるからさ。我慢が得意で頑張り屋な亮平も、もっと上手に息抜きできるようになったらいいなあ。
fin.
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リクエスト：兄たちが忙しい時に双子が熱を出して、亮平が1人で看病していたけれど、いっぱいいっぱいになり無意識のうちに泣いてしまう話
リクエスト ありがとうございました！
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RINA - リクエスト失礼します！双子ちゃんが自転車に乗れるようにお兄ちゃん達に教えて貰って練習して何回も転んで泣いてしまうけど諦めないで練習して乗れるようになったらみんなに沢山褒めてもらう話をお願い出来ますか？ (2021年4月9日 11時) (
レス) id: 883f84c559 (このIDを非表示/違反報告)
リューク - リクエスト失礼します。他の人が忙しくて、亮平くんが体調を崩している中双子のお迎えに行ったものの、途中で力尽きてしまい、たまたま通りかかった北斗くんに双子諸共助けてもらう話を読みたいです。よろしくお願いします (2021年4月8日 22時) (レス) id: 0d48ae5d5d (このIDを非表示/違反報告)
すぅ(プロフ) - リクエストお願いします！いわふかだけ休みが被って2人だけで過ごすお話お願いしたいです、お出かけするか家でのんびりするかのどちらかのシチュでお願いします、！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: 83abd8b595 (このIDを非表示/違反報告)
森岡(プロフ) - ぴぴぴさん» 私も後から康二は双子ちゃんの友達だった事を忘れていました(汗)見てくれるお兄ちゃんはもう一人は大介くんがいいです。楽しい雰囲気で練習出来そうなので。よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年4月6日 23時) (レス) id: 14ad0d75ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴ(プロフ) - 森岡さん» リクエストありがとうございます！書き始めるまで気が付かなかったのですが（笑）、康二くんはいつも双子のお友達で登場するので、あと一人練習を見てもらうなら蓮か大介が良いかなと！どちらもでももちろんOKですが、いかが致しましょうか？ (2021年4月6日 23時) (レス) id: fc427e031e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴぴ
| 作成日時：2021年1月23日 18時
