♪ ページ28
大介 side
「はい、深澤です。はい…え？！わ、わかりました、あの、どこに行けば、…はい、すぐ行きます…！」
警察署からの電話で一気に心拍数が上がる。涼太が見つかったって連絡だったんだ…！俺の様子で勘づいたのか、しがみついてた翔太を連れて急いで県警まで飛ばしていく。
受付で話をしたら、とある部屋に連れてってもらえた。そこにはお巡りさんと涼太がいて、思わず駆け寄って抱きしめた。
「涼太…！」
涼「…だいちゃ、しょうた」
「ごめん、ごめんね涼太、怖かったね…大ちゃんが悪かったよ…！無事でよかった…！」
涼「ぅぁああん、だいちゃぁん…！」
話によると、涼太は隣の県で見つかったらしい。最近お子さんを亡くされた夫婦が『息子によく似ていて…』と連れ帰ってしまったんだって。
『その家でもここに来ても泣かなかったんですけど、きっと我慢してたんでしょうね』
そんな言葉が嬉しくて、やっぱり悔しくて申し訳なくて。家に帰る車内は双子が泣く声だけが響いてたんだ。
辰「涼太、おかえり。ずっと待ってたよ。怖かったねぇ」
涼「たっちゃんだっこぉ…」
辰「おう、いいよ。好きなだけぎゅうしてやろ」
涼太はみんなにべったり。照にも抱きしめてもらって、亮平や蓮とくっついて遊んでもらっているのを、ひとり遠巻きに眺めてたんだ。俺があの輪に入っちゃいけない気がしてさ。
辰「なぁにしけた顔してんだよ」
「…兄ちゃん」
辰「確かにお前の責任はゼロじゃない、でもそんな顔してて、帰ってきた涼太は嬉しいか？」
すると、そんな会話がわかったのか、こっちに歩いてきた涼太が俺にぎゅっとしがみついた。
涼「だいちゃん…、あのね、りょうた、だいちゃんがいちばんにぎゅうしてくれてね、うれしかった」
「涼太…」
涼「きょう、ねんね、みんなとがいい…こっちがしょうた、こっちがだいちゃん」
やっと俺の前で笑顔を見せてくれたから、涙は止まらなかったけど俺も笑い返せたよ。
その夜は、涼太のご所望通りに全員勢揃いで就寝。朝起きたら、俺の布団に涼太が潜り込んでて幸せだったなあ。当たり前の日常、大事にしないとね！
fin.
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
リクエスト：兄と双子が公園に行き、翔太と兄がトイレに行った間に涼太が連れ去られ、警察に捜索してもらって見つかり、再会した涼太が甘えん坊になり、その日は兄弟全員で寝る話
内容を一部変えさせていただきました。リクエスト ありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2519人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
RINA - リクエスト失礼します！双子ちゃんが自転車に乗れるようにお兄ちゃん達に教えて貰って練習して何回も転んで泣いてしまうけど諦めないで練習して乗れるようになったらみんなに沢山褒めてもらう話をお願い出来ますか？ (2021年4月9日 11時) (
レス) id: 883f84c559 (このIDを非表示/違反報告)
リューク - リクエスト失礼します。他の人が忙しくて、亮平くんが体調を崩している中双子のお迎えに行ったものの、途中で力尽きてしまい、たまたま通りかかった北斗くんに双子諸共助けてもらう話を読みたいです。よろしくお願いします (2021年4月8日 22時) (レス) id: 0d48ae5d5d (このIDを非表示/違反報告)
すぅ(プロフ) - リクエストお願いします！いわふかだけ休みが被って2人だけで過ごすお話お願いしたいです、お出かけするか家でのんびりするかのどちらかのシチュでお願いします、！ (2021年4月7日 20時) (レス) id: 83abd8b595 (このIDを非表示/違反報告)
森岡(プロフ) - ぴぴぴさん» 私も後から康二は双子ちゃんの友達だった事を忘れていました(汗)見てくれるお兄ちゃんはもう一人は大介くんがいいです。楽しい雰囲気で練習出来そうなので。よろしくお願いいたしますm(_ _)m (2021年4月6日 23時) (レス) id: 14ad0d75ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴ(プロフ) - 森岡さん» リクエストありがとうございます！書き始めるまで気が付かなかったのですが（笑）、康二くんはいつも双子のお友達で登場するので、あと一人練習を見てもらうなら蓮か大介が良いかなと！どちらもでももちろんOKですが、いかが致しましょうか？ (2021年4月6日 23時) (レス) id: fc427e031e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴぴぴ
| 作成日時：2021年1月23日 18時
