MIRACLE twins 8

☆さみしさの代償 ページ17

涼太 side


きょうはね、おふとんおそとにほして、あったかくしたの。そこで、おひるね。


辰「引きずるだろお前が取り込んだら」

大「な！失礼だなあ！」

照「引きずってるけどね既に」


ほしたおふとんね、んーとね…ゆうごせんせいみたいなの！ふわふわで、ぽかぽかなんだぁ。


亮「涼太、翔太。おいで、あったかいよ」

翔「んふふ、あったかぁい」


れんくんとしょうたはすぐねんね。りょうちゃんも、きのうおべんきょってゆってたから、ねちゃった。


大「亮平も疲れてんなあ」

照「家のこともして研究もして、バイト2個だもんよな」

辰「研究も大変らしいからねぇ」


だいちゃんと、ひーくんと、たっちゃんはおしゃべり。りょうたもとちゅうでねちゃったの。

つぎにおきたら、おうちがしーんってしてて、こぁかったの。だから、ちょっとだけ、おそとにいってみたんだぁ。

＊

照 side


15時過ぎに干したての布団にダイブしてから何時間経ったのか、体を揺すられて目が覚めた。


「んん、なに…」

亮「照くん起きて、っ、涼太が、涼太が…！」


起こしてたのは亮平で、俺が起きたと分かるとしがみついてきた。


「どしたの。落ち着けって」

亮「涼太がいないの…！靴がない…！俺、隣に寝てたのに…！」


涼太の布団は少し冷えていて、しばらく空だったことが分かる。俺のせいだって泣く亮平を宥めながら、兄ちゃんたちを起こす。


辰「手分けして探そう。蓮は兄ちゃんと一緒な。照、翔太を頼む。1時間探していなかったら帰ってくる。いいね？」


珍しくすんなり起きた兄ちゃんが指示してくれて、俺は翔太と保育園方面を探すことになった。頼むから見つかってくれ…なんて呟きながら、辺りを探し回る。

起きてから2時間、もう周りは真っ暗。約束通りに再集合して情報を集めたけど、そろそろ警察の手を借りないといけないかもしれない。


辰「あと涼太が行ったことある場所で探してないのは？」

「兄ちゃんの職場、蓮の学校、俺らの大学は来たよな」

亮「うん。あと俺のバイト先のカフェも」

大「遠くの公園もじゃない？前に不審者出たとこ」

翔「こーじのおうち！」

蓮「確かに友達んちの可能性もあるね」

辰「それなら俺らに連絡来そうだけどね？てことは辿り着けてないのか…」


リストアップされた場所をまた手分け探す。どこ行ったんだよ…

♪→←☆ぎりぎり我慢…！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す