☆最後の青春物語・dtnb ページ5
［dt］
小さい時から隣にいた翔太。高校3年間同じクラスとは思っていなかったけれど、彼の近くにいられるのは悪くない。
「…え、体育？寝すぎた」
「しょうた置いてくぞ！」
「うっせぇ！てか起こせよ！」
「ねえ面白いアニメない？」
「え！しょうた見たいの？！」
「…勉強したくないだけ」
いろんな友達がいるのは彼の強み。昔はいつも俺のあとをついてきていたから感慨深いけど、もやもやと心に過ぎる感情を頭を振って追い払う。
「涼太帰ろ」
「俺が待ってたんだけどね」
「はいはいお待たせ」
「ほら、スマホ忘れてる」
渡す時に指先が触れただけなのに、翔太は何故か顔を赤くしてありがと、と呟いた。照れると素っ気ないのは昔からだ。
「涼太ぁ、駄菓子屋寄ろうよ」
「いいね、久しぶりにおばちゃんに会いたいね」
「大人になったな〜って言うかな」
「いつも言うよね」
自転車に乗って話しながら帰るのもあと1年を切ってしまった。進路のことは話さないけれど、進む先は違うんだろうなと考える。
「はあ満足！大人買いだ」
「もう大人になるもんね」
「そうだな、実感湧かないけどさ」
受験を見て見ぬふりはできなくて、しんみりした空気が自転車を押す2人を包んだ。涼太とも遊べなくなるのかなあ、なんて呟くしょうた。
「いつでもできるよ」
「だって涼太、いい大学行くだろ。俺はそんなとこ行けないし」
翔太の緩んだネクタイが風に煽られてはためいたのを横目に見て、追い払えなかった感情が込み上げてくる。
「ねえ翔太」
「なに？」
「俺はいつでも翔太の隣にいたいと思ってるよ」
告白めいたことを言ってみたら、暗がりでも分かるくらい頬を染めた彼に、都合のいい解釈が顔を出す。
「伝わりにくかった？どんなときも翔太の一番近くにいたいってことだよ」
「そ、れって…」
「翔太が好き。誰よりも何よりもね」
足を止めたしょうたの顔を覗き込むと、昔みたいに目をうるませていた。ほろりとひと粒零れたあと、
「おれ、も、ずっと好き…」
って噛み締めるように言うから、嬉しくて仕方がない。ありがとうって返したけど、内心お祭り騒ぎだ。
「ずっと傍にいるから付き合ってください」
「…うん、お願いします」
微笑みあった俺らの希望進学先が同じ大学だって分かって、運命だねって言って翔太を赤面させてしまうのは3日後のこと。
fin.
・・・・・
Req：dtnbの学パロ
リクエスト ありがとうございました！
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ぴぴぴ(プロフ) - アキさん» いつもありがとうございます。以前書いた「たくさん甘やかせ」と内容が重なってしまいそうなので、少しお時間を頂くか、内容を削減・変更する部分があるかもしれませんが、ご了承ください。 (2021年1月20日 15時) (
レス) id: e6a860fe76 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 服に手を入れられて恐怖で泣いているのを彼氏の涼太君が助けて他のメンバーがスタッフを連れて出て行くと翔太君が涼太君に抱きついて離れず連れて帰り翔太君が涼太君におねだりして抱いて貰いメンバーがいても甘えるというのをお願いしたいのですが宜しいでしょうか？ (2021年1月20日 11時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - ありがとうございました。またリクエストになりますが、翔太君が番組の男性スタッフに告白されて断ったらストーカーされてメンバーに危害を加えられたくなかったら誰にも言うなと脅迫メールが届いて悩んでいるとそのスタッフに呼ばれてついていくと無理矢理キスされて (2021年1月20日 11時) (レス) id: caf121f86d (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - リクエストでふかこじのラジオであった寂しかった康二くんを久々にあったsnowman皆が甘やかすのを見たいです！(SNkjです)いつもひっそり見てました|ﾟДﾟ)))これからも応援させていただきます！ (2021年1月17日 20時) (レス) id: da5ae24658 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)vivid(プロフ) - リクエストに応えていただきありがとうございます。ぴぴぴさんの描くメンバーみんな好きなんやけど、中でも存在感と安心感の舘様にここに来て俄然注目している次第です。 前のお話との繋がりタイトルも素敵でやんす。 (2021年1月16日 19時) (レス) id: 99ce633299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴぴ
| 作成日時：2020年12月7日 19時
