☆悩みは分け合って ページ17
亮平 side
今でこそ仲のいい友達がいる俺だけど、高校生のときはほぼ友達がいなかったんだ。ちょっと壮絶だった高校生活、覗いてってよ。
高2の夏終わり、照くんの大学の理工学部に行きたくて、いわゆる難関校だったから、受験勉強を始めたんだ。
『いいよなお前は、先生に気に入られてて』
『もう受験とか考えてんだ。頭いいやつは違うね』
全部クラスメイトから言われた言葉。みんな俺を上辺でしか見てないって気づいてから、まともに関われなくなったんだ。
それからは、こそこそ話してると俺のことかなって考えたり、笑いが起こると俺が笑われてるって思ったりして、独りになっていった。
「ただいまぁ」
辰「おかえり。疲れたっしょ？先風呂入る？いま沸いたとこ」
「うん、そうする。ありがとう」
心配を掛けたくなくて、普通を装って過ごした。学生たちのために早く帰ってきてくれるお兄ちゃんの優しさが沁みる日々だったなあ。
そんな生活を続けていたある日のこと。教室に入ろうとしたら、賑やかな声がした。急な雨で朝練が中止になったんだろう。
『あんなに勉強して何になんだろね？』
『さあ、それしかやることないんじゃない？』
『てか家が大変って噂あるよな』
『ある。弟まだ赤ちゃんなんだって』
『いい会社入らないときついんじゃん？可哀想』
クラスメイトの会話の中身は俺で、目の前が真っ暗になった。俺、可哀想なんだって。
力が入らなくて荷物を落としたら、中の人と目が合った。やべって顔したあと『おはよう…！』なんて笑顔で言うからキレちゃった。
「好きなだけ話してれば？俺は親もいないし勉強しか能がなくて可哀想だから」
そう言って踵を返して学校を出た。行く宛もなくて、家の最寄り駅まで戻ってきたんだ。初めて無断で休むなあ、なんて思いながらね(笑)
「…カフェでも行くか」
結局ひと駅歩いて見つけたカフェに入った。ちなみに、今の俺のバイト先ね。カフェラテを頼んで勉強する。こんなときまでって感じだけど、好きだからさ。
しばらくして、お皿が置かれる音がして顔を上げたら、パスタが湯気を立てていた。
「あの、頼んでないです、美味しそうなのに申し訳ないんですけど…」
店「何かあったんでしょう。こんな時間に制服でいるなんて。お腹いっぱい食べてすっきりしてください」
微笑んだ店長の性格どおり、パスタもやさしい味で、泣きながら頬張ったんだ。食べ終えたら大介くんから電話が掛かってきた。
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森岡(プロフ) - いつも楽しく読んでいます。リクエストなのですが、双子の離乳食期のお話が読んでみたいです。なんでも食べる涼太と対象的に、翔太が好き嫌いが多く食も細くて中々進まなくて苦戦するお兄ちゃん達がみたいです。よろしくお願い致します。 (2021年1月21日 22時) (
レス) id: 14ad0d75ff (このIDを非表示/違反報告)
SENO+(プロフ) - いつも作品を楽しませてもらってます！リクエスト失礼します！お兄ちゃんの誰かが一晩だけ犬を預かってきて、双子ちゃんが犬と遊ぶ話が見たいです！お兄ちゃんは誰でもいいのでよろしくお願いします…！ (2021年1月19日 22時) (レス) id: c4e6a6c6b7 (このIDを非表示/違反報告)
すぅ(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます^ ^めめふか2人だけの絡みが中々ないのでめめふかの絡みお願いしたいです、シチュエーションはどんな感じのでも構いません、、！できればめめふかのみの絡みだと嬉しいです、 (2021年1月15日 18時) (レス) id: 83abd8b595 (このIDを非表示/違反報告)
sa - 蓮くんと翔太くんだけは亮平くんの味方でお願いします (2021年1月14日 16時) (レス) id: c9fede1441 (このIDを非表示/違反報告)
sa - リクエストよろしいでしょうか。涼太くんが風邪をひいてしまい、つきっきりで亮平くんを看病していたものの本人も疲れからか風邪をひいてしまって見事に悪化したものの、他の人も忙しくて気づけず、冷たい言葉をかけられて我慢できずに倒れる話が読みたいです。→ (2021年1月14日 16時) (レス) id: c9fede1441 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴぴぴ
| 作成日時：2020年11月29日 15時
