浮気彼氏と浮気彼女と風磨君 (ページ4)

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No,4 ページ4

？「ちょっとこっち来い。」

　そう言われて腕を引かれた。

　着いたのは屋上。安定の晴々。

　「私、帰るっ。」

　これ以上、泣いている姿を見られたくなくて、男の腕を払って出ようとすると

？「ダーメ。」

　次は後ろから抱きつかれた。

　さすがの私も名前も知らない男に抱きつかれるのは嫌で抵抗するが、やっぱり男女の差なのか。ビクとも離れない。

？「お前、もしかして中島の彼女か？」

　「っ…なんで？」

？「ただの勘。で？どうなんだよ。」

　彼の鋭い瞳の威圧感に押され

　「わ、私ね…」

　私は全てを話した。

？「へぇー。」

　口調はどこか興味無さげに言うが、目は真剣で、最後まで文句一つ言わず話を聞いてくれた。

？「ま、アイツ女好きだしな。」

　「知り合いなの？」

？「友達。」

　？「お前、橘_ﾀﾁﾊﾞﾅあかりだっけ？」

　「は、はい。」

　何故か私の名前を知っている彼。健人君に聞いたのかな？

　「あ、貴方は？」

菊「菊池風磨。」

　お互い名前を紹介。

菊「お前、このままでいいのかよ。」

　「…嫌。」

　はっきり言ってこんな事なら別れたい。

　そんな事を考えていると彼が口を開いて、とんでもない発言をした。

菊「じゃあ俺がお前の浮気相手になってやるよ。」