厨二半の3歳離れのお兄さんは怖いらしい【男主】 (ページ6)

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暗殺…… 赤羽家の兄ページ6

赤羽光side

可愛い僕の弟は先に帰ってしまった。
仕方なく僕は1人で帰路を歩いている。

こんなにもつまらなかったのか、1人と言うのは。

僕の隣には、いつだって色んな人が居た。
恵まれていたとは思えないけれど。

ーｳﾞｰｯｳﾞｰｯー

ポケットに押し込んでいたスマホが振動する。
それに少し驚くが、何事も無かったようにスマホを取り出す。

『はい、ルカです。

貴方が掛けてくるなんて珍しいね、A』

《ちょっとした気まぐれだよ。

どう？国家機密の方は》

『Aが思った通りだね。

大した事は無いよ』

寧ろ君より大した者はいないよ。

なんて言葉は飲み込む様に言葉を切る。
国家機密、と言われている割には、情報はガポガポらしい。

《そう。制服の方は大丈夫？》

『うん、寧ろピッタリさ』

《ノリノリだね。
まぁ無理しないでね》

ブチッと切られた電話。
多分照れ隠しなんだろうけど。

……無理するなって、それは君なんじゃないの？

少し血の気が引くが、ブンブンと頭を振ってなるべくポーカーフェイスを務める。

『カルマにこんな情けない姿は見せられないよね……』

それに、あんな事態を避けるために、僕＂ら＂はこの道を選んだんじゃないか。

そう、間違って無いさ。

僕も、リオも、黎司(レイシ)も、七竣(ナオ)も、賢哉(ケンヤ)も、宏羽(コウハ)も。

『全部Aの為なんだ』

きっとこれは、執着にも似た何か。

✄--------------- ｷﾘﾄﾘ ---------------✄
全部の名前が出ましたねー。
ちなみにこの名前の方々はこのシリーズの主人公達ですよー。

少し過去編も入れたい←