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「…ねぇ、あげたいものがあるんだ」
「え?」
私があれこれ思想を巡らせていると、彼が口を開いた
「ジャーン」
そう言って、彼が取り出したのはヒラヒラしすぎていない、オシャレなドレス。
丈はそこまで長くなくて、よく動く私にぴったりのドレスだ
「…あげたいものってまさか」
「うん♪これだよー」
…こんな高価なものいただけない
…でも、欲しい。な。
「こんな高そうなものもらうなんて、とっても申し訳ないなぁ、でもとっても可愛いし欲しいなぁ。彼ってイケメン!…って思ってるでしょ」
「えっ、なんで分か…って最後おかしくないですか」
「え?聞こえないな」
「何でもないです」
渋い顔をして彼を見る
知らないふりしてニコニコ笑う
「まぁ、取り敢えず着てみなよ。僕が君のために選んだんだから似合わないはずないしね!」
彼があまりにも目を輝かせて言うものだから、お言葉に甘えることにした。
驚くことに、このドレスはサイズがまるでぴったり。
しかも私の好みに合っている
どこでどう手に入れたんだろう…
「うんうん似合ってるね。可愛いよ」
可愛いとか、あんまり言われると調子狂いますね…
「ありがとうございます。このドレス、大切にしますね」
私は少し熱くなった頬を隠すように下を向きながら、お礼を言ったのだった。
_________
なんて美味しいんだろう!!
こんな美味しくて豪華なもの初めてだよ!
私は今、彼にディナーをご馳走になっているところだ。
今まで素朴な食事しか食べたことがなかった私にとって、それは新大陸を発見したような
美味だよ!
「ふふ、たくさん食べてね」
「あれ…?貴方は食べないんですか?」
「僕はいいんだー。今は君を見てたいし」
「あ、そうですか(即答」
人にジィッと見られながら食べる食事は、なんだか変な緊張感に襲われるのだけども。
その緊張感をとっくに通り過ぎるくらいにこのディナーが美味しいのだからもうたまらない。
どこからこんな美味しい食事が湧いてくるんだろ!
ぷはー……食べた食べた
「あれ?もう終わり?」
「え、私結構な時間と量食べてたと思うんですけど…」
「え?そうだった?」
「え、はい」
うーんと悩む素振りを見せる彼。
何を考えてるんだろう
よくわからない人だなぁ
というか、何故私にこんなよくしてくれるんだろう
バスルームも貸してくださるし、ドレスもプレゼントしてくださった。
こんなに美味しいディナーだって。
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扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時