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「大丈夫だ」



そういった目の前の彼は、




「彼が無事に帰ってくるまで、あんたのことは、俺が守る」




と、私のことを真っ直ぐに見て、


私の不安な心をかき消した。



__________


私はラティスさんがお仕事で戻ってくるまでの間、ハルさんのお宅でお世話になることになった


お仕事に連れて行ってもらえないのは分かっている。
私じゃ役不足だし、きっとラティスさんの足を引っ張ってしまう


でも、分かっていても、ちょっぴり寂しいというか。




「…まだ落ち込んでいるのか」



「わっ!ハルさん!」



「そんなに驚くな」






ハルさんのお家は本でいっぱいで、本がもともと好きな私は絶対退屈しないであろう場所

そして私が読む本をあさっていたら、後ろにヌッとティーカップを持って現れたハルさん



ラティスさんもそうだけど、ハルさんも気配がしない…




「何がそんなに不安だ?そんなラティスが弱い男に見えるか?」


「あっ、いえ、あの、ラティスさんとのお別れが急すぎて色々と追いついていないというか…。」



うむ、なるほど。と頷くハルさん。



ハルさんの髪は青紫じみた綺麗な黒髪で、瞳は深い青。

一見冷たそうなイメージだけど、私のことをよく見てて、何かと心配してくれる




「…すまん、別れが急すぎたことには何も言えないが。
恐らく、段々と慣れてくると思うぞ。ここの生活も」



「そうですよね、心配してくださってありがとうございます」




あと、この本読んでもいいですか?と聞くと、もちろん。と答えが返ってきて何だか少し嬉しかった



「ここにいる本はなんでも読んでいいぞ。ヴァンパイア絡みの本が大半だが」


「ヴァンパイア?」


「…あぁ。ヴァンパイア、知らないのか?」



「あ、えっと…少ししか知らないです。ニンニクと十字架が苦手なんですよね?」



「いや、実際は違う」


「えっ、そうなんですか!?」


「…あぁ。……本当に知らないんだな」


「え、あ、はい。まぁ」




ヴァンパイアを知らないことがそんなにおかしいのかな?この辺の地域では

私ここの出身じゃないからよくわからない…




「詳しくないけど、ヴァンパイアはいると思います」


「…そうか」


「はい。世の中って、以外と不思議な事でたくさんだから」







…私が白魔女の娘だって事とかね






ハルさんにもいつか、話さなくちゃいけない日が来るのだろう

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扇華→(プロフ) - 時間かかるからね〜 (2015年11月27日 23時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» きっ、筋肉が出来るまでの過程…!!それは新しい試みだっ…!(目キラキラ)← (2015年11月27日 22時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - そうなんですよ〜これが良いんですよね!運が良ければ、水泳始めた頃からずっとほどよい腹筋が出来るまでを見ることができますよwww (2015年11月27日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)
ドラごん(プロフ) - 扇華→さん» それはそれは…大変ですね…頑張ってください!応援してますよ!! いやあのね、水泳やってる人の筋肉は本当に素晴らしいと思いますよ私。あの、ガチガチじゃないというか、ほんのりではないというか。とにかく程よい筋肉なんです((( (2015年11月27日 6時) (レス) id: 19ae749365 (このIDを非表示/違反報告)
扇華→(プロフ) - 一年生で部長やってますwww本当にたまりませんよねぇ… (2015年11月26日 21時) (レス) id: 609cdd1d5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ドラごん | 作成日時:2013年8月29日 22時

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